夢の中であなたに逢えたら
桃山家・部屋(夜)
美稀「寝る!」
美稀は、寝た。
黒沢家・部屋(夜)
多歌子「ぬいぐるみ…」
多歌子は、ぬいぐるみを探す。
多歌子「おやすみ」
警察署・会議室(夜)
みき「おつかれさま~」
たぴ「乙」
みき「会議しよ」
たぴ「えへへ、何の?」
みき「とりあえず書き出す」
たぴ「誰かから教えて貰ったの?」
みき「佐々木先輩」
たぴ「なにか書かないの?」
みき「何書こうかな」
たぴ「じゃあ、私としたいこと」
みき「うちは、チョコレートを沢山食べたい」
たぴ「いいじゃん、買おう」
みき「1箱買う」
たぴ「分かった」
みき「じゃあ、霧の浮舟を…」
たぴ「これ3月で生産停止だよ」
みき「知ってる、ひっそりとこれから食べていく予定で」
たぴ「全部買っちゃおう」
みき「分かった」
インサート
「霧の浮舟」
霧の浮舟は、チロルチョコとは違う。
クランキーとも違う。
エアロとも違う。
霧の浮舟にしかない味わいがあった。
現在は生産されていない。
会議室
みき「てか、事件起きないの?」
たぴ「たしかに、私たち刑事と書いてデカなのに」
みき「ネイル変えてきていい?」
たぴ「いいよ」
みき「何色にしよっかな~」
たぴ「赤」
みき「迷う~」
たぴ「いつ行くの?」
みき「今行く!んじゃ」
たぴ「はっや」
みき、会議室を出て行く。
カサゴ橋の上
みき「あちい」
通行人A「平成ありがとう!!!」
通行人A、橋からダイブする。
ゴン!!!
周囲「キャーーーー!!!!」
橋の下を運行してきた船の先頭部分に落下した。
衝撃音が響き、悲鳴が起こった。
白い車・車内
記者A「やべえやつだな」
記者B「やべえな」
記者A「さっさと記事にして帰ろう」
記者B「そうだな」
会議室
みき「ねえ、さっきやばいの見て帰ってきた」
たぴ「なに?」
みき「飛び込んでた」
たぴ「え!もしかしてこれ?」
【記事】
本日昼、カサゴ川にかかるカサゴ橋から男性が飛び込み、
橋の下をくぐり抜けていた観光船に落下する騒動があった。
男性は負傷したとみられるが、「そんなん、いらん」と搬送を断ったうえで、その場を立ち去った。けがをしたのか詳細は不明。スタッフの安全を最優先に、男性を取り押さえるなどの対応は見送った。
自業自得ともいえる蛮行だが、第三者への被害が確認できず、法的責任は問えない可能性があるという。
みき「まじでこんな感じだった!」
たぴ「もっとやばかったでしょ?」
みき「やっばかった」
たぴ「テンションやばい」
みき「平成ありがとーーーー!!!!って叫んでてさ」
たぴ「すごいね」
みき「この記事、まとめ方すごいね」
たぴ「そっち?」
みき「そっち」
駐車場(夜)
みき「今日、ネイル変えてきたんだけど」
たぴ「あ、見して」
みき「いいよ」
たぴ「ピンク?」
みき「かわいいでしょ」
たぴ「かわいい」
みき「これ、ネイリストの私物で」
たぴ「へえ」
みき「バブルネイルっていうんだよ」
たぴ「真似する」
みき「いいよ~」
たぴ「かわいいけど、水色かな!」
みき「いいね~」
深川通り
みき「結局、カサゴ橋から飛び降りた男は捕まらなかったんだ~」
たぴ「死傷者いないからね」
みき「たしかに」
たぴ「何か食べる?」
みき「カルボナーラがいい」
たぴ「いいな」
みき「大盛りプラス200円で」
たぴ「私も食べたい」
みき「幸せのカルボナーラ~」
警察署(深夜)
男「あの、聞きたいことがあるんですけど」
西郷「道案内ですか?」
男「なんで未成年は働いちゃいけないんですか」
西郷「酔ってますか?」
国道(深夜)
大型トラックが並んでいる。
にゃんにゃん号・車内(深夜)
車内は、静かな様子。
明け方
鳥が鳴いている。
夢か、はたまた現実か。あれ?あれあれ?
桃山家・部屋(朝)
美稀「はっ!!!」
母「おはよ~」
美稀「おはよ~」
母「なんか夢見た?」
美稀「大型トラックが…」
母「早く顔洗ってきなさい」
美稀「はーい」
黒沢家・部屋(朝)
多歌子「おはよ~」
PCの画面がついている
多歌子「あ、メッセージだ」
多歌子、メッセージを返す。
[ノート 平成ありがとうって奴やばかったな]
