ーキーンコーンカーンコーン♪
ユリィ「ユリィ先生の、不思議図書館・索引(さくいん)教室〜。この記事では「不思議図書館・索」に出てくる用語や、その設定を説明するわ。興味の無い方、自分の脳内設定と違うと苦情をつけたい方は、今すぐ引き返しなさいね。私は先生役のユリドール。生徒役は…」
イミア「はい!そもそもあたしもわかっていません!イミアです!人間、職業は運び屋、15歳、誕生日は10月9日生まれです。よろしくお願いします!」
サラミ「元猫だから知らない。サラミだ。メスのネコ耳少女、放浪者、10月20日生まれの…年齢?」
イミア「みるよりは年上、むつぎさんよりは年下って感じかな?」
サラミ「あー、そんな感じ、そんな感じ。」
ユリィ「はい、生徒の自己紹介が終わったところで…早速1時間目を初めましょう。まずは【能力】にしましょうか。」
【能力】とは…
特に体内の力を使用せずに出せる、個人の生まれ持った力。無い者には無い。自分にあると知らないで人生を終える者もいれば、何らかの形で後から能力に目覚める者もいる。
サラミ「アタシは人になってから能力を使えるようになったな〜。自由に様々な世界に行ける能力。」
イミア「あたしは…目覚めさせてもらった?が正しいのかな?届けたいものを運んで届ける能力。魔力が少なかったって理由もあるけど。じゃあ、そもそも魔力って何ですか?」
【魔力】とは…
魔法を使う時に必要な力。体内から無くなると死に繋がるので、魔法を使う時は自分の中の魔力量に気を付けなければならない。(能力を除く、他の力も厳密には同じ。)
ユリィ「生物の血液、あるいは水分みたいなものね。この【魔力】を使って行うのが、【魔法】や【魔術】よ。」
【魔法】とは…
自分の中の「魔力」を用いて使う技。魔力をその物質に変換して出している。「魔法陣」「詠唱」「呪文」を付けることで、難しさを減らすことができ、特に呪文は魔法発動の引き金としての意味も持つ。
【魔術】とは…
魔法とは違い、魔力を別の力(霊力・気力など)で代替して使う技。「詠唱」はないが「魔法陣」「呪文」は魔法と同じくあった方が良い。魔法よりも補助や移動などの非科学的現象が多い。
サラミ「せんせー、魔法と魔術の違いがわかんない。」
ユリィ「…厳密さを突き詰めれば、魔法も魔術も同じものよ。瞬間移動や能力強化、呪いや占いとか、契約とか儀式とか、規模が大きなものが、一応魔術とされているわね。」
サラミ「?…みるの使っているヤツは、全部魔法だって言ってたぞ?」
ユリィ「……あの子は参考にならないわ。普通は魔術に区別されるような、大きな術を魔法として出せる時点でおかしいのよ。魔力量も、みるのは参考にしないで。」
イミア「それ、修業時代にも言われたんだよね…。とにかく、みるの魔法は参考にならないって。先生、どうして??」
ユリィ「普通の魔術師や魔法使いがアリなら、みるはキリンくらい違うのよ。」
サラミ「違いすぎる!!?」
イミア「ますます気になる!!?…ということは、魔力量って個人差があるんですよね?増やしたり出来ないんですか?」
ユリィ「そうね。増やそうとすれば出来ない事は無いけど、種族によって限界はあるわ。」
【人間】の魔法使い…
世界で異なる場合があるが、人間の魔法使いは他の種族より持てる魔力量が少ない。他種族とのハーフや、何かしらで「人間ではない存在」(不老、身体の改造などが理由)となった者は除く。
人間の身体で多くの魔力や魔法を使うと、気絶したり、熱を出して動けなくなったり(魔力熱と呼ばれる)、暴走して外に被害が出る可能性がある。大概は短命で亡くなる。
イミア「ひええ……え?…みる、時々修業で倒れてた時があったけど…まさか…」
ユリィ「そう、まさしく気絶や魔力熱よ。」
サラミ・イミア「「みるー!!」」
ユリィ「でも使わないと覚えないし、身体も慣れないのは確かよ。」
イミア「でも…!」
サラミ「みるの命が削られてるとか、無いよな!?」
ユリィ「それは無いわ。」
サラミ・イミア「「良かった〜!」」
ユリィ(そんな代償があるなら、双子の女神もわざわざ人間に生まれ変わったりしないでしょう。)
ユリィ「じゃあ1時間目はここまでにしましょうか。」
サラミ・イミア「「は〜い!」」
ーキーンコーンカーンコーン♪
終わり。