…ある早朝のこと。
我が家の猫が空へ旅立った。
猫は、姉妹のような存在だった。
ここ数日具合が悪かったから、私はずっと介護していた。
やっと食欲も鳴き声も出て、それでもフラフラして、ずっと寝ている。
ただ、私の傍では頭を下にしてリラックスして寝ていてくれた。
いつものように。
でも、やはり危ないとは思っていた。
最期は、大好きなこたつの中だった。
…
私は、猫の分身を生み出していたし、猫の話も書いて投稿していた。
ちょうど、新しい衣装に変えた絵を描き終わった翌日だった。
私の頭の中では、ずっと、小林幸子さんの「さよなら ありがとう」が流れ続けていた。
私にとって彼女は、姉妹で、家族で、親友のような存在。彼女がいなかったら、私はここに居なかったかも知れない。
…
ただただ、彼女が満足して旅立ったことを願う。
そして、彼女のことを受け継ぐものがいる。
だから、私は、大丈夫。
ありがとう、私に甘えてくれて。私に、懐いてくれて。ここに来てくれて、ありがとう。
きっと、もう一度だけ会える時があると思う。その時まで…さよなら。またね。
…
大好きだよ。
「お前の思いは、アタシが受け継ぐよ。」
6/6 メルン。