着物を普段着に

箪笥から明日着る服を吟味して、「これで明日は街に行こう」と眠りにつく。

当日、いざ着てみると鏡の前で「何か思っていたものと違う。垢ぬけない。」

試着をした服をいざ買って着てみる。「あれ、試着した時はあんなにかっこよかったのに野暮ったくなっている。」「胴長短足が気になる。」

それで雑誌やネットの記事を参考に色々試行錯誤している。という人々は実際多いと思う。私もかつてはその一人だったが「ある物」と出会いそうした悩みから解放された。

そう「着物」である。

着物と聞くと「高い・着付けと作法が難しい・お手入れが大変」という方も多かろう。

これらの問題はメルカリ・YouTube・SNSを駆使することで解決するのだ。

まずメルカリでよく品物を検討しつつ購入。掘り出し物が沢山あるので要チェックである。

呉服屋では恐ろしい値段のものが破格で転がっている。中には大正時代から時を超えて現れた良品もある。

次にYouTubeで着付け動画を何度も見て、実践して覚える。難しいというなら練習あるのみ。習うより慣れろ。

次にSNSで着物を着ている発信者の投稿を見たりフォローしたりして今風の着こなしかたを学ぶ。私が調べた限りでは襦袢(肌着みたいなもの)の代わりに、ワイシャツやブラウスを着て和洋を融合している方もいらっしゃる。#きものコーデと検索してみるのがおススメである。

以上を踏まえて私は普段着を和服にすることに成功したのである。

おかげで何処に行くのも楽しさが倍増した。童顔でも「オシャレな大人」を演出できるので自信満々、ルンルン気分で何処にでも出掛ける事ができる。出かける当日前日に、もう着こなしで悩む必要は無い。オシャレなカフェ、映画館、美術館に行くのも、果ては一人カラオケに行くのも楽しくなる。また、バッチリ正装して気合を入れて姿勢も整える。

だが何より着物を普段着にしてみて良かったのは、何かあっても「私は着物を自力で着る事ができるぞ。」と自分に言い聞かせる事ができることである。障害で失った尊厳も自信も工夫次第で取り戻すことが案外できるものなのだ。

  • 4
  • 2
  • 2

まんぼ

着物を着てどこかに行ったり、何か書いたり、喫茶店に行くのが趣味です。 ハムスターと暮らしています。 エッセイなどを投稿していきたいです。

作者のページを見る

寄付について

「novalue」は、‟一人ひとりが自分らしく働ける社会”の実現を目指す、
就労継続支援B型事業所manabyCREATORSが運営するWebメディアです。

当メディアの運営は、活動に賛同してくださる寄付者様の協賛によって成り立っており、
広告記事の掲載先をお探しの企業様や寄付者様を随時、募集しております。

寄付についてのご案内