お主は本城詩織を知っているか？
しおりんのこと知ってるの？私の親友よ♫
親友ねぇ………
須藤は、人の記憶までは操作できないので
自分と詩織が身内で泊まる家を探していると説明
すると話に乗ってきた親友…
正体を隠しつつ、詩織のことを利用していく
なら私の家に住めば？君1人くらいなら問題ないし！
………その言葉に甘えよう。余の名前は、須藤だ
須藤君ね！私は、亘理繋よ！ところできみ、変な喋り方ね
外国人なのかはわからないけど此処は日本よ
適切な日本語を使わないと！
この喋り方を変えろというのか？お主は…。変わったものだな
その喋り方、絶対へん！直したほうがいいって！
友達と話す時とかへんに目立つし…私も出来る限り協力してあげる！
その代わりにしおりんとどういう関係なのか教えて？
詩織の親友・亘理に拾われ、居候させてもらうことになった須藤
その条件は金でも身体でもなく自分と詩織の交友関係についての情報
序でに人間界にいる時は喋り方も教わることに。
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公園の強い攻撃は、やはり人間ではないようです。
目撃情報は今のところ少ないですね……足跡が２つだけだ…………
他には？
路地裏やコンビニ前で大人数の男性グループが喧嘩しているようですが
そこは関係なさそうね、捜査の管轄から除外
しかし、頁次さん…そのグループに攻撃された人が何人も病院送りに
なっていますが…これは、須藤様とは関係ありそうですか？
あの方なら、簡単に病院送りにできるわね…………。
しばらく様子をみましょう
精霊界では、未だに須藤の姿を確認できていない。
情報を掴むのに手一杯で人手が欲しいと嘆いている日々が送られる
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少し出かけてくる
暗くなる前には帰ってきてねー
本界で言う夜だな。了解した…
須藤は時計が分からないので本界で学んだ言葉を発した
横目で笑いながらドアの向こうへ
いま、本界？って………
“本界に行く“
やっぱり、しおりんと何か関係してるんだわ…
亘理は須藤と詩織が関わっていることに確信を持った。
詩織のためにもこの事を黙っていることに………
詩織ー電話よ！
もしもー！木時〜！久しぶりね
元気だったか？最近新しいコミックスが発売されてさー
今から買いに行こうと思ってるんだけど詩織もどう？
行く‼︎いつもの場所で待ち合わせね！
おにぃちゃん、どこか行くの？
ちょっとな！お姫様を1人、待たせてるんでね♫
夕飯までには帰ってきてよー
おう！では、妹よ！兄は楽しいひとときを過ごしてくるぞ
詩織に電話を掛けてきたのは唯一本界に行った事のある人物
扇田木時。この木時こそが、詩織を本好きにさせた
2人目の人物…………
ガチャン
何が楽しいひとときよ…どうせ、あの女のところに行ったんでしょ？
壁に強い衝撃を与えた妹………
気を紛らわせるために料理を始める。
詩織〜
あ！木時〜
超久しぶりじゃん！最近本界に行ってないんだって？
そうなの。なかなか頁次が許してくれなくて
ブルーカードだっけ？なんか失くしたら向こうが困るって言ってたよな…
すごく怒られたわ…私達からしたらリボンなんだけどね
なんか意味でもあるんじゃね？
詩織と木時は、合流しながら本界の話をして
外食することにした。
つづく
