碧い栞と王子様#11

いまね、変な子供が家に来てたんだけどさ
その子『自分はストーリーだ』って言うのよ?おかしくない?

普通に考えたらおかしいよな…でも、その子供詩織のこと知ってたんだろ?

うん…頁次のこと知ってるっていうから本界と関係してるのかも………

あいつの事知ってる関係者で自分のことをストーリーと名乗った、もしかして!

なにかわかった?

頁次が前に言ってた大精霊なんじゃ?なら俺たちのこと知ってても
おかしくないし!

それなら、このリボンを失くした事を知っているのも辻褄があう!

詩織達は、子供の正体が解り謎がとけた。それから本界の話をしなが
本屋に駆け込んだ!木時は、新作のコミックスを探し詩織に見せた。
そうして本屋で盛り上がっているところを、ある人物に見られる

あ…あれは、本城さん?と…………男の人?
僕と同級生くらいかな?本城さん…すごく楽しそう…

2人の光景を見ていたその人物は本屋には入らず
静かに去っていった。
入れ替わりで亘理が本屋に入る

あれ?しおりん?

あ、亘理!今ね…

長くなりそうだし近くのカフェでお茶しない?

いいねー!

3人は、カフェに寄り新作コミックスの話に花を咲かせた。
亘理が席を立った隙に周囲の目を気にした2人は
一切喋らずメールでやりとりをした。
その内容は、本界のこととページ絡みのこと…

お待たせ〜♫そういえば最近の外国人って変な喋り方するのね!

外国人?

なになにあろう〜とか、なになにかね?とか普通じゃ言わなくない?

外国人と喋ったことないからわからないけど日本語不慣れなんじゃない?

亘理さんは、最近外国人と喋ったことあるの?

え、いや…テレビでさ………見ただけだけど。気になって

最初はカタコトだったりするよね

わ、私…そろそろ行かなくちゃ!じゃあね、2人とも!またはなそ!

慌てて亘理は、カフェから抜け出し
残された2人は顔を見合わせてメールで話してた内容を小声で話す。
亘理は、走りながら自分の家に向かう………

危うくあの子のこと話しそうだった………。
しおりんは気づいてないかもしれないけれど
木時君は、勘がいいから気づいてるかな…

————————————

その頃、精霊界では

須藤が何に擬態しているのか判明し
情報を1つ掴んでいた。

どの姿かはわからないけど人間に擬態しているのは確かね…

他に須藤様が行ったであろう場所を探します。

私に考えがあるわ。あの子に人間界へ行ってもらいましょう

でも………本来なら頁次様が行ったほうが…………

私は、ここで情報を集めなきゃいけないの。だから…

至急連絡します!

———————————-

カフェを出た2人は、次に会う約束をして
それぞれ自分の家に帰った。

つづく

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水樹

最初に絵を描き始めたのは小学生の頃でした。 それから、自分の世界観を文字におこしたり、絵にするのが趣味になっています!!

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