繋がる「縁」

様々な出会いや出来事の中に、「縁があるな」と思うことが時々出てきます。

狭い町だったので同級生は保育所、幼稚園、小学校、中学校まで一緒(田舎だからか当時は保育所から幼稚園に進学?していました)。高校が同じ同級生に至っては15年も一緒!仲がいい人、あまり関わりのない人。同級生の中でも違いはありますが、社会に出ればみんな色々な場所に移動し、お別れとなります。一度お別れしたとしても、同級会などで会えば関わりのなかった人とも近況報告したり、昔のように楽しく過ごせる。それが「」ですね。

今まで色々な仕事をしてきたので、転職すると二度と出会わない人も多くいます。そんな中、驚きの出来事がありました。

先日、とあるイベントに参加するため神戸に行きました。現地で友達と集合したのですが、その友達も和歌山、京都、大阪とあちこちから。和歌山の友達とは連絡は取っていても会うのは5年振りでしょうか。仙台から和歌山へはどの交通手段を使っても10時間はかかるのでなかなか会えないんですね。神戸ならみんなで集合できる、という事で行く事にした経緯があり、これもまさに「」。

仙台と神戸は直行便で1時間弱。1日2本とは言え、土曜の朝に行って日曜の夕方に帰ってくるのにちょうどいい時間帯でした。大阪の友達は別として、一番距離の遠い私が一番交通が楽だったようです。飛行機ってすごいですね。

出発一週間程前、神戸行きに思いをはせていた所ふと思い出してしまったのです。

「あ、あの時の店長、神戸から来てたな」

そう、全国チェーンのお店で働いていた時の店長が、神戸から転勤で来た人だったのです。なんとなしに「今度神戸行くよー」と連絡してみたら、その日はお休みだからイベント終わったら会おうよ!と。

びっくりです。出発まで一週間というタイミングで思い出して即会う事に決まったのがすごくびっくりですし、神戸に帰った店長とはもう二度と会う機会はないだろう、と思っていたので「そんな遠くの人とまた出会う」という事実にただただびっくりです。

店長が宮城にいたのは半年ほどでしたが、私の行きつけの飲み屋に行ったり、閖上朝市、青葉城、松島の観光もしたり。店長が風邪を引いた時には駆けつけて病院に連れて行ったり、と。なかなか濃い付き合いをしていたな、と改めて思いました。

当日待ち合わせ場所で店長の笑顔を見た時は思わず涙が出てきましたが、何年たっていても顔を見ると昨日も会ったかのように自然と会話ができるものですね。

店長が異動により神戸に帰る日、台風で飛行機が全便欠航。神戸空港行きも伊丹空港行きも欠航となってしまいました。「新幹線も空きがないので明日帰ることにする。でもホテルも空いてないし当然アパートも解約済み」の為、最終手段として我が家へお泊りすることに。忘れずに覚えててくれて、私のことを「宮城の実家」と呼ぶ店長。遠く離れていても、縁があるのかもしれません。

神戸からの帰り、飛行機の窓から見た景色は翼に描かれたハートマークと地と地を繋ぐ明石海峡大橋。最後まで繋がりを感じる不思議な旅でした。

最後に。この旅で一番驚いたのが、神戸へ向かう搭乗手続き。荷物預かりで対応してくれたのが、その店長がいた時期に一緒に働いていた方だったことなんです!当時の同僚に手続きしてもらい店長に会いに行く。色々なところで、「」は繋がっていると実感した出来事でした。

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蒼天☆sora☆

四字熟語「雲外蒼天」 意味・〈雲を突き抜けたその先には、青空が広がっている〉ということ。 転じて、〈努力して苦しみを乗り越えれば、すばらしい世界が待っている〉☆青空目指してのんびり突き進みます☆

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