あまり原作に触れていません。TRPG設定での紹介が主です。
illust:脳痛男
ティンダロスの猟犬
上級の独立種族です。
ティンダロスの猟犬はティンダロスと呼ばれる尖った時間が支配している空間に存在するらせん状の塔が立ち並ぶ、悪夢のような文明都市に棲んでいます。
ティンダロスは、曲線が存在せず、何もかもが角張っているといいます。
どのような姿をしているのかの描写は正確になされてはおりませんが、四足で、注射針のような舌を持つ体全体が青い膿のようなものに覆われた獣として描写されることが多いです。
どうして詳しい外見がわからないのか、それは彼らに出会ったものは生き残らないからです。
時間旅行や未来視・過去視を行う際、彼らの存在する時空と接触することで狙われてしまいます。一度でも接触してしまうと、猟犬は接触してきた人間をどうにかするまでどこまでも追いかけてきます。(これが姿もわからないのに猟犬と呼ばれる理由)
猟犬は時間の角に棲んでいるからなのか過去、未来を自在に行き来し、120°以下の角から実体化して出てくることができます。
そのため猟犬から身を守るためには一切鋭角のない、曲線だけで構成された空間に籠ることです。
ですが、この曲線だけで構成された空間を作ることは難しいうえ、彼らには協力者がおり、曲線だけの空間が作れたとしても、協力者は角度を作ろうとしてきますので一時しのぎにしかなりません。(その6で紹介したドールは猟犬と協力関係にあるとされています。)
猟犬は物理的に撃退することは可能ですが、不死の存在なため何度でも襲いかかってきます。
ティンダロスの猟犬は半径1.6㎞までの範囲を見渡すことのできる超視力を持っています。
この超視力は四次元にいるかのように周囲を見渡す事ができ、全ての咆哮、壁の後ろ、コンテナの中など全て一度に見ることができます。ですが、魔術で防御されている場所や、球型をした鋭角のない空間を見ることはできません。
ティンダロスの猟犬を覆う膿には、人をティンダロスの混血種と呼ばれる化け物へと変異させる力があります。変異した時点で人間としての自我は消え去り、人を嬉々として食い殺す化け物に成り果ててしまいます。
混血種らは人間の姿を維持しようとしていますが、揺れ動いていることが多いです。
ティンダロスの猟犬には前脚(90)、舌(90)、死体安置所のにおい(100)の3つの能力があります。
前脚による攻撃は1d6+dbのダメージを与え、さらに相手に膿汁を付ける能力です。この膿は生きており、POT2d6の毒を接種した時と同じダメージを与えます。このダメージはついた膿を取り除かない限り各ラウンド同じだけのダメージを与え続けます。
舌による攻撃は、成功するとPOW1から3ポイントを永久的に失わせることができます。
死体安置所のにおいによる攻撃は、においの範囲にいるすべての者にCON×5のロールを振らせ、失敗した者は1d6ラウンド分無力化させます。
また装甲が2あり死なない限り毎ラウンド4ポイントずつ耐久力回復させます。さらに、ティンダロスの猟犬には普通の武器や物理攻撃は効かず、魔力を付与された武器、呪文などでしかダメージを与えることはできません。
不自然なまでに角がない空間、と描写されるような空間が出てきたら猟犬が出ると思え…
ティンダロスの猟犬はCoCでも厄介極まりないし、戦闘に入ってもよほどのものがないと勝てないうえSAN減少量も低くないうえ、逃げおおせてもまた出てくるからその度最大まで減少するまでSANcするので本当絶望的な大敵って感じ。(ただわりとCoCにでてくる猟犬は諦めの良い印象が)
でもティンダロスの猟犬よりもティンダロスの住人のほうが恐ろしい…らしい。
狙われて球状の空間に引きこもってもグールが地震起こして殺しにくるのもえぐい。
猟犬が出るシナリオは高難易度が多い印象。
こんな恐ろしいクリーチャーを生み出したシュブ=ニグラスは許されない…。
ちなみに時間旅行なんかをしても猟犬に狙われない術を知っている種族がいたりする。
ティンダロスの猟犬を視認した際のSAN減少量は1D3/1D20です。
ティンダロスの王
ティンダロスの猟犬とはまた違う更に上位の独立種族です。
王と付けられていますが、複数存在します。
容姿は猟犬らと同様、不明ですが、巨大な狼の姿として描かれる事が多いです。
猟犬と同様に鋭角を使った時空能力を備えていますが、更に強力なものとなっています。
王たちの超視力は半径16kmの範囲にまで及びます。
王たちとヨグ=ソトースは原始から争っています。ヨグ=ソトースは曲がった時間と親密なためで、角度の存在であるティンダロスの王たちは、曲線の存在を憎んでいる為と言われています。
ティンダロスの王にはかぎ爪(95)、噛みつき(90)、舌(95)、死体安置所のにおい(100)の3つの能力があります。
かぎ爪は1d6+dbのダメージに猟犬の前脚と同様膿汁を後にのこす技です。膿の処理も前脚と同じ。
噛みつきはSIZ100までの物を丸のみにする技能です。
舌は1d10POWとSTRを失わせる技能です。POWは永久的に失いますがSTRは一週間につき1ポイントの割合で回復していきます。
死体安置所のにおいは猟犬と同様です。
8ポイントの装甲を持っており、退散するまで毎ラウンド8ポイント回復する耐久力を持っております。
猟犬ですらやばいのに更にその上がいるの、ほんとイカれている…
CoCに出すには強すぎてあまり見掛けない…
ティンダロスの王を視認した際のSAN減少量は1D6/1D20+1D3です。
ミゼーア
ティンダロスの王で最も強力な個体で、ティンダロスの大君主と言われています。
ティンダロスの王の一人なので上級の独立種族…ではあるのですが、外なる神に匹敵するほどの力を持つので外なる神と分類されたりします。(CoCは外なる神)
北欧神話の終末の獣・フェンリルのモデルになったとされています。
理由は不明ですが、ヨグ=ソトースと曲がった時空に属している生物全てを激しく憎んでいます。
ヨグ=ソトースと長い間戦い続けています。
ティンダロスの王らが勝利した暁には曲がった時空の全てを呑み込むと伝えられています。
ミゼーアにはかぎ爪(99)、噛みつき(100)、舌(100)、死体安置所のにおい(100)の3つの能力があります。
かぎ爪は1d6+dbのダメージに猟犬の前脚、王のかぎ爪と同様膿汁を後にのこす技です。膿の処理も前脚、かぎ爪と同じ。
噛みつきはSIZ300までの物を丸のみにする技能です。
舌は1d10POWと胸に青い膿の塊に囲まれた大きな穴を残します。
ミゼーアは吸収したPOW1ポイントにつき1MPを最大80まで得る事ができます。
死体安置所のにおいはSON×1を失敗したら1d6の間無力化される技です
装甲は王と同じ8で、耐久力回復も同じ8です。
ミゼーアもあまり見掛けたことない
ミゼーアとヨグ=ソトースの戦争を題材にしたシナリオはあったりするけど。
ミゼーアを視認した際のSAN減少量は1D20/1D100です。
あとがき
(U⋆ω⋆)わんわんお(冒涜的)
ティンダロスの猟犬はそういうシナリオ作ればかなり出しやすい…けど王に関してはちょっと強すぎて出しづらい。
POW吸うの神格にも痛かったりするから、舌は凶悪技能
丸い空間に引きこもってもドールの地震で乙るのもいろいろえぐい。
ある意味神格より出会いたくない…。