日本では諸外国にくらべて女性の研究者が少ないと言われている。
筆者の在籍していた某国立大学の理工系学部の女性の割合は2割程度であった。(医療系を除く)
大学院修了時にはさらに少なくなる。
大学の段階でこれほど少ないのであるから女性研究者が少なくなるのは当然である。
それ以前の高校生の時の理系選択者の割合は女子の中の3割程度だと言う。
ここ10年の高校生対象の国際科学オリンピックの日本代表者の女性の割合は1割にも満たないほどである。
女性にとって研究者というのは夢のない職業なのだろうか。
日本人のノーベル賞やフィールズ賞の受賞者はすべて男性である。
やはりMLBに挑戦し活躍した野茂英雄のようなパイオニアが現れるのを待つしかないであろうか。
男性に比べて結婚や出産の際、研究を中断せざるを得ないなどのハンディキャップを女性は持っている。
そこで初等教育(小中学校)の段階で科学の面白さに触れることが必要である。
今まで男性優位とされてきた数学や理論物理に挑戦するほうがかえって若くても結果をだせる分野なので可能性が開けてくるのではないか。