遠くから霊柩車の出発の音
また独りこの世から消えた
聴こえる度悲しくなる
何れ自分も何時かは消えてしまう
どうせ病気で苦しんで逝ってしまうのなら
眠るように逝ってしまいたい
自分自身が逝ってしまうとどうなるか
おそらく
二度と目覚めなくなる
夢も見ない
痛みも感じない
魂の抜け殻のみ
自分自身本体が無くなる(火葬)
そして
一周忌、三回忌、お盆、彼岸、法事など
仏壇に戻ってきている
もしかしたら
数日間は我々の目の前にいるかもしれない
この世から消えたら何處へいってしまうのだろう
そこは生きている人間は誰もが経験していない
眠っている間は夢の中に現実では考えられないものが出現する、死んだはずの人物が実際に存在するなど、夢から覚めると実際にはもう存在しない事が分かる
やっぱり夢だったのか…など 夢で良かった…など
そして
意識が無くなって数日間はそのままの状態が続いた経験を味わった事があって
回復するまでの間は何處を彷徨っていたか
例えば記憶が戻るまで数時間から数日間
又は半年以上の植物人間状態
その間は何處にいたかもわからない
自分自身本体は集中治療室の中
万が一そのまま戻ってこなかったとしたら
今までの自分は全ておしまい
魂が抜けてしまった自分と同然
そして新たな自分に生まれ変わるまでしばらくの間
闇の中を過ごすことになるのだろうか
そして
漸く闇から抜けて辿り着いた場所は全くの別世界
気が付いてみたら自分は何處にいるのか
間違いなく過去の世界から逝ってしまった事になるのか
過去の自分とは全くの別もの
動物、生物、になっているかもしれない