やべえ体質を得た。
ちょっとお下品な話になってしまうので、今から何か食べるという人は今すぐブラウザバックだ。3分間まってやる。
3分経ったと思うのでぶっちゃけると、
痔(みたいなもの)になった。
厳密にいうと、痔ではなく直腸脱という症状で、直腸の内壁が垂れて来る。
排便したあとにお尻の穴から梅干しみたいなふくらみがにょっこり顔を出して、立ち上がる時に内部に戻るので違和感がある。
ひどくなると自力で戻らなくなってしまい、オペを要する。なぜこんな病気になってしまったのか。それはトイレで必要以上に力を込めて、いきんでしまうことが続いたからである。そして僕が十万馬力でいきんでしまう原因が
便秘 である。
便秘。中々破壊力のある二文字である。爽やかさを売りにしていきたい僕としてはこんな言葉をしょっちゅう使いたくない。いつまでも(腸内で)動かず、中々姿を見せない特性から、
「伝説のポケモン」「サザンクロス(南十字星。東京じゃ見られない)」「エクスカリバー」などなど考えてみたがいまいち伝わりづらいので、アルファベットでBENPI略してBPで行こうと思う。
BPは辛い。
お腹が張って苦しいし、鈍痛もする。気持ちだってすさんでくるし、どうやらお肌も荒れるらしい。これはどう考えてもよろしくない。
日本内科学会によれば、「3日以上連続して排便が無い状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」がBPとされる。
ちゃんと毎日出るには出るけど、鋼鉄の心をもった刑事(デカ)みてえに固いハードボイルドな便がちょびっとしかでない場合もBPと言うことだ。人の数だけBPがある。みんな違ってみんなよくない。そんな、個性ではなく固性なBENがBENPI=BPなのだ。
BPの原因の中でもっともポピュラーなものが「機能性BP」というやつで、これは大腸や直腸の働きが低下することで起きる。
機能性BPは、さらに「弛緩性BP」「痙攣性BP」「直腸性BP」の3パターンに分類されていく。
ざっくりと言うと、BENの渋滞が起きている状態だ。
弛緩性BPと痙攣性BPは大腸の運動が鈍ってBENが出口まで運ばれず、渋滞を起こして大腸のあたりで詰まってしまっている状態。これが一般的なBPのイメージだろう。
一方、直腸性BPは出口付近まで来ているのに肛門のセンサーが働かないせいで本来開くべきゲート(肛門)が開かず、BENを排出できない状態のことをいう。
排BENしたあと拭いても拭いてもシミが落ちないマクベスな人がいるが、そういう人は直腸性BPの可能性が高い。
あれは時間が無い時とか本当にイライラする。いっそティッシュか何かを水浸しにして腸内をえぐりとってやろうかと思うくらいだがもちろんダメだ。そんなことをしたら痔・エンド。おしまいである。
そう、BPは他の体調不良の原因になったりもする。
「BENPIになる」→「BENが固くなる」→「排BEN時肛門が傷つく」→「痔になる」→「痛いので排BENを我慢しちゃう」→「さらにBEMPIになる!」
ギャンブルとかケミカルな白い粉とかにハマってる人みたいな負の循環が起きてしまうのがBPだ。
ひどくなると、もう自分ではどうしようもないというレベルになってしまって浣腸をしなくちゃいけないのだが、あれはあれで苦しい。一度やってみればわかる。
BENPI薬という手もあるが、あれも合う合わないがある。
こないだ、CMでも流れてる有名なやつを飲んでみたのだが、僕はダメだった。
飲んだ翌日、異様な痛みを感じて目を覚ました。引きちぎれるようにお腹が痛い。確かにBENは出るには出たのだが爽快感は全くなく、むしろなんか別の病気ではないかと疑ったほどである。
ひょっとしていい年した男性用ではないのかもと思ってインターネットで調べたが、女子高生でも同じ状態になった人もいたので、性別や年齢を問わず、体質や腸の状態によるのだろう。
出来れば二度と飲みたくない。やはりBPにならない方がいい。
BPは腸機能の低下によるもので、BENが上手く排出できない状態だ。これは体質にも左右されるので、どうしてもBENPIがちな人はいるのだが、一般的に原因とされるのは、
「運動不足」「ストレス」「BENを我慢しすぎてしまう」「水分不足」
である。
ストレスや運動不足が慢性化し、周りの目も気になって学校や会社でトイレに行けない現代日本はまさにBENPI大国。自由にトイレにもいけない世の中はポイズンだ。学校でもトイレに行くべきだしお仕事中でも部活中でもバシバシ水を飲んでブリバリ出すべきなのだ。
BENPIに効く食べ物を食べよう!
あとは日々の食生活も大事だ。
お通じを良くする食材としては
海藻類(わかめ、ひじき、こんぶなど)
イモ類(さつまいも じゃがいも さといもなど)
キノコ類(しいたけ しめじ ボルチーニなど)
オリゴ糖が含まれているもの(たまねぎ サトウキビ ごぼう 大豆 じゃがいもなど)
発酵食品(みそ しょうゆ かつおぶし 納豆など)
抗酸化作用があるもの(緑黄色野菜 玄米など)
クエン酸などの有機酸を含むもの(パイナップル いちご りんご ヨーグルトなど)
ビフィズス菌を増やすもの(ヨーグルト、バナナ、ごぼうなど)
いかにも健康に良さそうなラインナップである。文句のつけどころがない。
だが世の中には「健康的な食品なんて大嫌いだ!ジャンクフード万歳!」な人もいるのだ。じゃあそういう人はBPまっしぐらなのか。
実はそうではない。なんと、脂質もBPに効くのだ。
脂質を多く含む食品もBPによく聞く。肉はBPに良くないとよく言われるが、「脂質の多い肉」ならむしろBPを防いでくれるのだ。すばらしい。フィレステーキの脂身をどしどし食べよう。
そういえばイモ類、オリゴ糖の欄で二回も出てきた食材にジャガイモがある。
ジャガイモを脂質たっぷりの油で揚げたフライドポテトはもしかして完璧なBP予防策なのでは……?
ステーキにフライドオニオンとフライドポテトを大盛で、ライスもビッグサイズをオーダーだ。デザートにはバニラアイスも食べちゃおう!美味しくてBP予防にもなるなんて最高かよ。全人類快便待ったなし!
まあ、炭水化物と油だらけなのでBENPIでもないのにお腹が膨らんじゃうんだけどね(笑)
BENPIも嫌だがHIMANも嫌だって人にはおすすめできない。やっぱり健康にいい食品を適量食べていくスタイルがいいだろう。
野菜と果物とかをしっかり食べて、水分補給も忘れずに。無理のない快便計画を練るのがおすすめである。
下品な話をしてしまったが、お役立ち情報も提示したので水に流してもらいたい(便だけに)