ナノテラスは仙台の青葉山のかなり上の方に作られた東京ドームほどの大きさの実験施設です。
東北大学青葉山新キャンパス内に整備された施設で2024年4月1日に運用開始されました。
テレビのニュースでも放送されたため知っている方も多いかと思われます。
まず放射光というのは、電子を光速近くまで加速し、磁石で曲げることで作り出される光で、この施設の場合は太陽光より10億倍も明るいです。
ナノテラスはこの放射光を使う事で人間の目には見えない様々な物を見ることができます。言わば「巨大な顕微鏡」です。
人間の目には同じような色に見える物質でも放射光で見れば、そのちがいで、例えば、どんな不純物が混じっているかがわかるといいます。
科学技術だけでなく食料、農業領域でも活用が期待されています。
例えば、炊飯器で炊いた米やパックご飯のでんぷんをナノテラスで測定して、より高性能の炊飯器の開発を目指すなど生活に身近な分野にも研究成果が及びます。
筆者としては、おいしい日本酒やラーメンなどの開発に貢献してもらえればいいと思いました。
仙台の中心部からそんなに離れていない青葉山に研究施設ができた、というのも仙台の持つ便利さだと思います。
学際機関だけでなく一般企業も実験に積極的に参加しているので、日本だけでなく世界の人々に貢献する実験施設になることを期待しています。