テレビのニュースやワイドショーで時々取り上げられていますが、2025年に大阪で万国博覧会が開催される予定です。ということで日本で開催された万国博覧会について調べました。
過去、日本では5回万国博覧会が開催されています。
はじめて日本で開催されたのは、1970年、「日本万国博覧会」(大阪万博)です。
開催テーマは 「人類の進歩と調和」です。
この時期高度経済成長期の真っただ中にあった日本が急成長する科学技術を誇り、世界に向けて存在感を放つ機会となりました。
この時は、リニアモーターカー、電気自動車、携帯電話などが紹介され、これらはまさに現在、実用化されている、実用化されようとしているものです。
電気自動車や携帯電話がこの時期に未来の技術として考えられていました。
50年以上も前のことです。
2回目の万国博覧会は1975年の「沖縄国際海洋博覧会」(沖縄海洋博)です。
テーマは 「海―その望ましい未来」です。
1972年の沖縄復帰を記念しこれを祝うことを目的として開催されました。
世界で初めて「海」をテーマに開催されました。
3回目は1985年 「国際科学技術博覧会」(つくば博) です。
テーマは 「人間・居住・環境と科学技術」です。
この時は初の首都圏開催であり、ヒト型ロボットや開発途上のLEDなどが紹介されました。
4回目は1990年「国際花と緑の博覧会」(花博) です。
テーマは 「花と緑と人間生活のかかわりをとらえ21世紀へ向けて潤いのある豊かな社会の創造をめざす」
花、緑と産業、文明の共生がテーマとなり、自然と生命を共有する人間の心、人間相互の尊重、世界平和への願いが訴えられました。
5回目は 「2005年日本国際博覧会」(愛・地球博) です。
テーマは 「自然の叡智」です。
21世紀になって初めての万博で、自然環境破壊に対して批判し地球への愛をあらわしたものです。
万博はその時代の世相を表し、それを踏まえて問題を解決していく人類の知恵を世界で共有していくものだ、と感じました。
これまでの万博をみてきましたが、来年「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博) が開催されます。
テーマは 「いのち輝く未来社会のデザイン」 です。
IoT(物のインターネット),AI(人工知能),ロボティクス、ビッグデータ、バイオテクノロジーといった技術により様々な地球規模の課題を解決していくことを意図しています。
入場料の高額さ、準備の遅れなどが報道されていますが、無事に開催されることを願っています。