どうも皆さん夜桜です。
今回は、空想科学の視点からアンパンマンの顔の交換を考察しましょう。
「それいけ!アンパンマン」における、アンパンマンの顔の交換は毎度印象的です。
ばいきんまんに顔を汚されると、アンパンマンはたちまち弱ります。
そこへバタコさんが駆けつけて「アンパンマン、新しい顔よー!」と叫び、パンを投げる!
そして、新しいパンはくるくると飛んで、古い顔を弾き飛ばし、アンパンマンの体に装着される!
こうしてアンパンマンは元気100倍にパワーアップします。
普通に考えてみると、パンにパンを投げつけて交換するとは、バタコさんは、かなり豪快だなと思います。(食べ物だし、顔だし)
しかも、画面の描写から計算する限り、アンパンマンの顔は直径が76cm、重さは112kgもあると思われます!(諸説あり)
そして、やはり描写から推測すると、バタコさんは、アンパンマンの顔を時速144kmで投げている!
この豪快な投法で、バタコさんは毎回顔の交換に成功していると思うと、すごいと思います!
それでは、アンパンマンの顔交換がどれ程凄いか少し紹介しましょう。
バタコさんのコントロールが神業!
まず最初に注目すべきは、バタコさんのコントロールです。
この投擲では、的となるパンも直径76cmだし、投げるパンも76cm。どちらも大きいから、当てるのは意外に難しくないのでは?という気もするが、当てればいいというわけでもないのです。
たとえば、アンパンマンが30m離れたところで戦っているとき、バタコさんがパンを投げる角度が左右に1度ズレてしまったら、アンパンマンのところに届く頃には、52cmもズレてしまいます。
なので、神業のようなコントロールが必要なのです。
ここで、カーリングを思い出していただきたい。
この競技では、投げられたストーンの中心が、狙ったストーンの中心に向かって衝突すると、ぶつかったストーンはその場に留まる。
一方、ぶつけられたストーンは、ぶつかってきたストーンと同じ方向&速さで滑っていく。
このように中心が中心に向かう衝突を「向心衝突」という。高校2年生の物理で習う現象だ。
アンパンマンの顔交換でも、古いパンは弾き飛ばされ、新しいパンはその場に留まるのだから、向心衝突が起きているはずです。
バタコさんの投擲で、向心衝突していなかったら、どうなるでしょうか?
これもカーリングと同じ現象が起きます。たとえば、少しでも左に外れると、古い顔は右斜め前に弾き飛ばされ、新しい顔は左斜め前に飛んでいきます。
どちらもアンパンマンの胴体の上には残らず、パンの交換は失敗となります。
しかしバタコさんは百発百中! 神の領域のコントロールです。
最後にアニメの何気ない場面でも、科学的に考えると色々面白いことがわかって、とても面白いですね!