ガンダムはファーストを途中までしか観てないので、アムロとシャアの関係はきちんと理解していませんが宇宙世紀はほぼ観たので語らせてください。
いちばん好きなガンダム作品は初めて観た「Zガンダム」です。ファーストの続編で前作(1年戦争)の7年後に起きたグリプス戦役を描いてます。本作はティターンズとエゥーゴという地球連邦軍から発生した二つの勢力による抗争を中心に、中盤以降ではジオン残党最大勢力であるアクシズが介入し、三勢力の同盟・決裂、指導者の暗殺‥、権謀術数が相まみえる構図となります。全50話と長いですが予想外な結末と魅力的なキャラ、濃厚なストーリー、かっこいいMS(モビルスーツ)、複雑な人間関係、リアルな描写などガンダムが人気な理由がわかった作品でした。
主人公のカミーユは序盤から両親が死んでしまうし、周りの大人からはビンタされてばかりだし、それだけでも可哀想なのですがラストが一番衝撃的でした。カミーユは繊細でキレやすい若者でガンダムを強奪するし、でもZガンダムの設計も出来るし操縦も出来るし最高のニュータイプと呼ばれています。
またアムロ・レイとクワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)が前作では好敵手同士がカミーユの仲間として一時的に共闘するのも熱いです。カミーユとフォウ・ムラサメの悲恋など、ニュータイプと強化人間の関係、可能性と悲劇が重層的に描かれます。強化人間はその後のガンダム作品にも登場しますが、非人道的な扱いを受けています。
ガンダムの魅力は敵味方関係なく不条理な事があるところです。上手く言えないけどそれがリアルに思えて共感してしまいました。辛い展開が多いけど是非観てほしい作品です。