どうも皆さん夜桜です。
今回は、裁判がよくおきるアメリカのとんでもない訴訟を少し紹介したいと思います。
1.逆転裁判!?加害者が被害者に賠償請求
事件が起きたのは2004年のことです。トマス・デルガド・バルトロメさんが車を運転していた時、エナイツ・イリオンドさんの自転車がぶつかり、自転車に乗っていたイリオンドさんが亡くなりました。
しかしバルトロメさん(車側)は、亡くなったイリオンドさん(自転車側)を訴えたのです。
なぜならイリオンドさんが運転する自転車がぶつかってきたがゆえに、車体に傷がついた、と苦情を申し立てたのです。
しかし、バルトロメさんは保険会社からすでに3万3000ユーロ(約440万円)の賠償金を受け取っていました。にもかかわらず彼は
・修理費:1万4000ユーロ(約186万円)
・修理期間中のレンタル車料:6000ユーロ(約80万円)
この2つを請求したのです。
そこで改めて事件を検証し直されることになりました。そして、「バルトロメ氏がスピード違反を起こしていた可能性がある」という結果となりました。
よって人の死の重みを無視して、もっとお金を搾り取ろうとしていたのに、自身の首を絞めることになってしまったのです。これぞ自業自得と言えるでしょう。
2.お化け屋敷アトラクションで怖い思いをしたから!
1998年にフロリダ州在住のクリーンシ・ピータースがユニバーサル・スタジオを相手に裁判を起こしました。
それは、このテーマパークの中にある、お化け屋敷アトラクション「ハロウィン・ホラー・ナイト」が怖すぎた!というとんでもない訴えでした。
ピータースさんによれば、あまりにもドキドキしてアトラクション最後の出口近くで、チェーンソーを抱えたスタッフに追いかけられた時、恐怖のあまりパニックになり転んでしまったと言います。
「ここで終わればまだよかったのだけど、スタッフは転んで倒れた私をなお怖がらせようと脅かしてきた」と、これが彼女に精神的苦痛をもたらしたと言います。裁判になり、ピータースさんは1万5000ドル(約180万円)の慰謝料を得ました。
今後はお化け屋敷のスタッフも、チェーンソーではなく、可愛いぬいぐるみなどを持ってお客さんを追いかけなくてはいけなくなりますね。
3.マイケル・ジョーダンに似た男
2006年、ポートランド(オレゴン州)に住むアラン・へカードはマイケル・ジョーダンを訴えました。
へカードはジョーダンより8歳年上で、身長は10cm近く低く、体重も10キロは少ない体型です。しかしいたるところでしょっちゅう「マイケル・ジョーダンに見間違われる」との事なのです。
推測ですが、間違える方も最初は「えっ?」と驚き、「ジョーダン?」と聞いてくるでしょう。しかしへカードさんが否定すると、改めてじろじろ見て「そうよね、ジョーダンにしては背が低くて年もとっているわ」とくすくす笑われているのではないでしょうか。
へカードさんは「マイケル・ジョーダンに顔が似ていることで様々な精神的苦痛を味わっている」と、3億6400万ドル(約440億円)を要求しました。同じ主旨でナイキ社の創業者も訴え、その金額は8億3200万ドル(約1000億円)。
当然ジョーダンもナイキ側も「は?」と呆れ返ります。結局、逆に訴えられる事態になり、へカードは訴訟を取り下げました。