「BANANAFISH」
「2018年7月より12月までフジテレビのノイタミナ枠ほかにて放送された。全24話(2クール)で放送されており、2015年4月以降の放送体制では初の2クール作品である。
劇中時間が現代(2018年頃)に変更されている。そのためグリフィンやマックスはベトナム戦争ではなく、イラク戦争の帰還兵となっている。また、液晶テレビやスマートフォンといった、漫画掲載当時にはなかった物も作中に登場している。但し、ファッション等に置いては、80年代当時からの大きな変更はなく、ニューヨークの地下鉄や路地裏の落書き等、治安の悪さはむしろ当時のままという状態である。」(Wikipediaより)
「ニューヨーク。並外れて整った容姿と、卓越した戦闘力を持つ少年・アッシュ・リンクスは、17歳にしてストリート・ギャングをまとめ上げていた。
ある夜、アッシュは自身の手下によって銃撃された男からある住所とともに「バナナフィッシュ」という言葉を伝えられる。
それは廃人同然の兄・グリフィンがしばしば口にする言葉だった。」
時を同じくして、カメラマンのアシスタントとしてやってきた日本人の少年・奥村英二と出会う。」(公式HPより)
これを観たらショックで1週間無気力になったほどの衝撃的な内容の作品。私は原作より先にアニメを観ましたが現代に話が置き換えられていてより観やすいと思いました。1話からアッシュと英二がピンチになってしまい最後まで目が離せません。アッシュは類稀な美貌とIQ180を超える頭脳を持つ少年ですがそのせいで幼少期から辛い目に遭ってましたが、英二と出会って初めて無償の愛を知ります。英二の存在に救われると同時に、彼が唯一にして最大の弱点となって窮地に陥ることも少なくないですが、英二は誰もが恐れるアッシュの孤独を見抜きアッシュの精神的な支えとなっています。
アッシュの周りは汚い大人ばかりだけではなく、伊部さん、マックス、スキップ、ショーター、ブランカなど理解者もいますが、ゴルツィネが生憎入り混じった執着で彼を追います。ある意味作中で最も一途な男とも言えます。
お勧めは9話でなんて残酷なんだろう……となります。。。15話はアッシュの演技・歌唱力にびっくりします。24話は最終話ですが戦闘シーンが素晴らしく色々楽しめますが最後まで気が抜けません。観たら絶対何か心に残る作品です。アッシュ・リンクスの人生に触れてみてください。
余談ですが私は月龍(ユエルン)というキャラがとても好きです。女性のような姿で自分とよく似た境遇でありながら自分と違って救済的存在を得たアッシュ・リンクスへ嫉妬するのがとても人間臭くて好きです。月龍のその後は漫画「YASHA」で明かされます。同じく好きなシン・スウ・リンも活躍するのでこちらもお勧めします。