昭和歌謡に魅せられて・“あやや”=島津亜矢さんの『SINGER』シリーズを徹底紹介!(その11)

2021年リリースの『SINGER7』のご紹介も、「A面」=前半が終わり、いよいよ「B面」=後半へと差しかかることになりました。

その後半さいしょは、GReeeeNの「キセキ」。

ドラマ『ROOKIES』の主題歌としてもおなじみでしょう。

“あやや”は軽やかに歌い、中間部分のラップっぽい部分もしっかりこなしています。

わたくし、正直に言って“あやや”の「キセキ」、オリジナルより好きです。

続いては、伊藤由奈さんの「Precious(プレシャス)」。

映画『LIMIT OF LOVE 海猿』の主題歌として使用され、大ヒットしました。

サビの「信じよう~」というフレーズが、たいへん印象的なナンバーです。

ここでの“あやや”は、男性歌手に例えると、かつての布施明さんを彷彿とさせるような熱唱ぶり。

聴いていても、たいへんな満足感と充実感を得ることができました。

次の曲は、斉藤和義さんの代表曲のひとつ「歌うたいのバラッド」。

近年ではアニメーション映画『夜明け告げるルーのうた』の主題歌として、印象的に使われていました。

“あやや”以外では由紀さおりさんが、日本のシンガーソングライターたちの楽曲を取り上げたカバーアルバムのタイトル曲として、カバーされています。

さて、“あやや”の「歌うたいのバラッド」はどうだったかというと。

実ははじめて聴いたとき、“ギリアウト”かなー……、なんてことを思ってしまいました。

どこか“あやや”が、無理をしているような感じがしたわけです。

しかし、どうでしょうか。

全身全霊で歌う“あやや”のその歌声に、今は、心が震えるような感動を覚えてしまいます。

続いては、小田和正さんの「やさしい風が吹いたら」。

ドラマ『遺留捜査』の主題歌として書きおろされ、第3および第5シリーズで使用された、映画でいうなら「小品佳作」とでも呼べそうな楽曲です。

ここでも、感情のゆらめきを見事に表現した、“あやや”の歌声が素晴らしいのです。

さて、アルバム『SINGER7』も、いよいよ大詰め。

次はなんと、中島美嘉さんの「GLAMOROUS SKY」。

中島さん自らメインキャストとして出演された映画『NANA』の主題歌で、“NANA starring MIKA NAKASHIMA”のクレジットでリリースされました。

それにしても、このあたりになると、“あやや”にとっては余裕なのですね。

一転して今度は、Mr. Childrenの「GIFT」を、ピアノとタイマンで。

ただひと言、圧巻ですね。

このまま、アルバムが終わってしまってもいいくらい。

でも、もうちょっとだけ続くんです。

それがラスト、King Gnuの「白日」。

この難曲を、フルで歌い通せるというだけでも、まさに“歌怪獣・あやや”の面目躍如、といったところでしょう。

いや、参りました。

さて、島津亜矢のみならずアヤ・シマヅとして更にはばたこうとしている“あやや”。
この後、2023年にはシリーズ最新作『SINGER8』をリリースしました。

ひとりのシンガーとして、さらなる高みをめざそうとしている“あやや”の、2023年のチャレンジについては、稿を改めて語ることに致しましょう。(つづく)

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しんのすけ1965

昭和歌謡などの音楽以外にも、さまざまに興味を持っています。そういったあたりも、どしどし出していけたらいいなぁ………なんて、思っております。

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