<赤クマ>
目元に赤い膨らみが出るような状態を「赤クマ」といいます。
赤クマの特徴は?
赤クマは目の下が赤く見えるのが特徴です。赤クマはだいたい目の下に「ふくらみとくぼみ」もあることが多いです。
見分け方
赤クマかどうかを判別するには、皮膚を軽く引っ張って赤みが増すかどうかを確認します。赤みが増す場合は赤クマの可能性があります。
原因
1.血行不良:睡眠不足やストレス、長時間のデスクワークなどによる血行不良が赤クマを引き起こすことがあります。
2.皮膚の薄さ:目の下の皮膚が薄いため、眼輪筋が透けて赤く見えることがあります。元々皮膚が色白の方は、目の下の色が透けて見えやすい傾向にあります。
3.目の下の脂肪:目の下の脂肪が多いとそれが前方に出てきて、眼輪筋を圧迫することで皮膚のすぐ裏側にある眼輪筋が透けて、赤く見えることがあります。眼輪筋は、皮膚と脂肪の間にあります。
*赤クマの根本的原因は、眼輪筋と呼ばれるまぶたの開閉時に使う筋肉の衰えです。加齢などで眼輪筋が弱ると、目の下にある眼窩脂肪(眼球の周囲にある脂肪)は重力の影響で下へ向かいますが、下には骨があるので十分に下がれません。その結果空いている空間となっている目の前方に向かって出ていこうとしている状態です。これを支えているのが眼輪筋で、眼輪筋がしっかりとしていれば眼窩脂肪の突出を防ぐ事ができるのですが、眼輪筋が衰えて弱くなると、眼窩脂肪が飛び出そうとする力に負けて膨らみが生じるようになります。眼輪筋は血管などが通っている組織ですので、脂肪によって前方へ押し出されてこの部分が前へ飛び出てくると血管が圧迫されて透けて見え赤い目立つ色の赤クマとなります。
赤クマの予防方法
1.十分な睡眠:良質な睡眠を取ることで、血行が改善され赤クマの予防につながります。
2.バランスの良い食事:栄養バランスの取れた食事を心がけることで、肌の健康を保ちます。
3.適度な運動:定期的な運動により血行を促進し、赤クマの予防に役立ちます。
赤クマの予防には、目を酷使しないことが重要です。適切な休息と睡眠を取ることで、目の疲れを防ぎ、赤クマの形成を予防できます。
赤クマの治療法
赤クマの原因である眼窩脂肪の突出については、セルフケアで解消する事は難しいです。
ただ、眼窩脂肪が突出を引き起こす原因としては眼精疲労などの影響による部分が大きいため、日ごろから目元を温めるケアをおこなったり、目の疲れを防止するように生活したりする事が有効です。
また、赤クマの治療法には、以下のような医療的なアプローチがあります。
1.グロースファクター注入:目の下の皮膚を厚くするために、グロースファクターを注入する治療があります。
2.経結膜脱脂法:目の下の脂肪(眼窩脂肪)が眼輪筋を圧迫している場合は、眼窩脂肪を取り除く手術もあります。
赤クマは自然に解消するものではなく、症状が悪化すると他の症状と組み合わさってより解消が難しくなる場合もありますので、早めに医師へご相談ください。
まとめ
赤クマは見た目に影響を与えるだけでなく、心理的なストレスの原因にもなり得るため、適切なケアが重要です。また、赤クマは他の健康問題のサインである可能性もあるため、定期的な健康チェックをお勧めします。もし気になる場合は、美容専門家や医師に相談するのも良いでしょう。