お盆も過ぎましたね、もしかすると「すっぽこ汁」も召し上がったかも知れませんね?
宮城県大崎市地方で、お盆やお彼岸に作って食べられてる郷土料理を「すっぽこ汁」といいます。今回は、我が家のすっぽこ汁をご紹介したいと思います。
「すっぽこ汁」は干ししいたけ、油揚げ、旬の野菜のなす、ミョウガ、人参、ゴボウ、おふ、凍り豆腐などをだし汁で煮て、少し片栗粉を水で溶いてとろみをつけます。その汁を「白石温麺」(しろいしうーめんと読みます)という、宮城県南地域にある白石市の特産品の9cm程の短い、製造する過程で油を使わない麺にかけたものです。
「すっぽこ汁」は、仙台圏、県南地域、県北地域、沿岸地域と宮城県内でも、地域や家庭によって材料は異なるようです。呼び名も地域によっては「おくずかけ」と呼ばれます。
いろいろな野菜からの栄養、また、凍り豆腐や油揚げからは良質なタンパク質が摂取できます。そして麺が入ることでエネルギー源にもなります。
レシピをご紹介します。
<材料>
里芋100g
人参50g
ごぼう40g
ササゲ5本
ナス 3本
ミョウガ3個
干ししいたけ5枚
油揚げ1枚
凍り豆腐3枚
糸こんにゃく1/2把
豆ふ 適量
シイタケのもどし汁+水 1200cc
醤 油 大さじ2
酒 30cc
みりん 20cc
食 塩 小さじ1/2
片栗粉 15g 水 30cc
白石温麺 1把
1.干しシイタケは戻して薄く細きり、もどし汁はとっておく。
2.材料を切る。
里芋… いちょう切りにし塩少々をまぶしておく。
人参…いちょう切り。
ごぼう…ささがき。水にさらしておく。
ササゲ…茹でて三等分くらいに切っておく。
油揚げ…油抜きして短冊切り。
凍り豆腐…1.5センチ角切り。
糸こんにゃく…3cmの長さに切ってゆでておく。
豆ふ…水でもどして絞っておく。
3.だし汁で、ササゲ・ナス・ミョウガ以外の野菜を入れて柔らかく煮る10分程煮たら、凍り豆腐、干ししいたけと油揚げ、を加える。
4.具が柔らかくなったら、ナス・ミョウガを加えひと煮立ち、食塩以外の調味料を加える
5.食塩で味を整え、水溶き片栗粉でとろみをつける。
6.麺を茹で、器に盛りつけ、麺のうえに汁をかけてササゲを盛り付ける、出来上がり。
宮城県の郷土料理「すっぽこ汁」、季節ごとに楽しんでいただきたいです。