戦闘糧食（せんとうりょうしょく）

自衛隊では演習や災害派遣の際に自分達が調理した炊き出しではなく、非常用糧食を
食べるんですが、それを戦闘糧食と言います。戦闘糧食は缶詰とレトルトがあります。
戦闘糧食にはⅠ型とⅡ型があって、自衛隊創設期から食べられているOD色の缶詰が
「Ⅰ型」、後に登場したレトルトパックタイプが「Ⅱ型」になります。


戦闘糧食Ⅰ型は２合ほどのご飯が入ったご飯缶（通称・カンメシ）とおかずが入った
缶詰（通称・オカズ缶）があります。
ご飯缶には白飯以外に五目飯や鶏飯などがあり、ご飯だけでも美味しく食べられるよ
うになっています。おかず缶にはウインナーソーセージやまぐろ味付け、ます野菜煮
といったのとたくあん漬けや福神漬けの漬物があります。
ご飯缶１缶におかず缶１缶、漬物缶１つの３缶セットが基本のようです。
ちなみに陸上自衛隊では２０１６年度限りで納入が終了しているようです。



Ⅰ型に続いて採用されたレトルトパウチタイプの”戦闘糧食Ⅱ型(通称：パックメシ）
は今の戦闘糧食の主流になっていて、ご飯は市販のパックご飯と同じでパッケージ
が自衛隊仕様でレトルトのおかずとスープが１つのパッケージに収められていて
スプーンもちゃんと付いています。これもパッケージは自衛隊仕様ですが、実は
一般でもこの戦闘糧食Ⅱ型は買えるんです。
パッケージは一般仕様に変更されていますが、中身は自衛隊の隊員さんが食べて
いるのと同じです。

Ⅰ型とⅡ型の他に小型の乾パン（オレンジスプレッド付き）や大型乾パンがあり
ます。大型乾パンは海上自衛隊しか食べられていないようです。


興味のある方は戦闘糧食で検索してレトルトタイプの戦闘糧食を買って食べてみ
てはどうでしょうか？