性格
ミニチュアピンシャーは可愛らし顔立ちをしているが、活発で勇敢で、好奇心旺盛な性格をした子が多いようです。初めて目にしたものや素早く動き回っており、気になったものには興味を持ちます。家の中では走り回ることは日常茶飯事なのです。遊びやいたずらが大好きです。これが世界中のブリーダーたちに「脱走の芸術家(Escape Artists)」と呼ばれている理由なのです。好奇心が勝って、家を脱走してしまうことも考えられるとのことです。飼い主さんには熱い忠誠心を持ち合わせ、従順に言うことを聞いてくれます。堂々とした立ち振る舞いをすることが多い犬種なのですが、信頼した飼い主さんの前では甘えん坊な一面も見せてくれます。他人に対して無愛想なところも特徴的な性格です。訪問者など、小さな子供には攻撃的になり吠えることもあるので気をつけてください。また、部屋中を走り回るとはいえ綺麗好きで、暴れて部屋を汚しまわることは滅多にないとのことです。総合的に判断すると、室内飼育がしやすい犬種です。
特徴
ミニチュアピンシャーの成犬は体高が30㎝・体重が5㎏前後で小型犬に分類されます。筋肉質で引き締まった体格をしており、運動神経がよくて、前肢を高く上げる歩き方が特徴的なのです。すらっとした長い脚を持ち、つぶらな大きな瞳やピンと立った耳が魅力的です。ドッグショーに出場しない限り、断耳をする必要はないとのことです。ブリーダーの判断に任せているので折れ耳の子を購入したい場合は、ブリーダーに相談してください。
歴史
ミニチュアピンシャーはドイツ原産の小型犬です。見た目がドーベルマンに似ており、血縁関係はなく、ドーベルマンより100年以上前から存在している長い歴史でもある犬種なのです。起源は古くて、ドイツや北欧の国々で害獣駆除のために飼育された中型の「ヘルピンシェル」が先祖であるとされていました。1895年には「ダックスフンド・イタリアングレーハウンド・ミニチュアシュナウザー」などの堅守を交配し、小型化させ、現在の洗練されたスタイルになったのです。第一世界大戦前のドイツで人気となって、ドックショーでは常に負けず知らずな犬種なのですが、戦後に頭数が減ってしまいました。アメリカでは愛好家たちに「トイグループの王者」と親しまれており、現在も世界中では安定した人気を誇っているとのことです。