性格
現在は愛玩犬として広く親しまれているが、牧畜番犬は残っているそうです。羊の番をする際に羊飼いに放っておかれ、自分で判断しなければならなかったので、人には頼らず自分で解決するための自立心を持っています。十分な知識を持ってしつけをしないと手を焼くかもしれません。
特徴
グレート・ピレニーズは中頭種の部類に属しており、一般的にみられるタイプの頭の形をしています。耳は小さめの垂れ耳で、真っ黒な目で大きく優しい表情をしています。番犬・警護犬としての役目を果たしているので、迫力のある吠え声をしているが、無駄吠えをせずに必要な時に吠える特徴があります。牧羊犬・番犬としてのルーツを持っているグレートピレニーズなのです。いざという時は飼い主・家族を守ろと勇敢に立ち向かってくれる犬種です。家族の一員として迎え入れるにはぴったりな犬なので、愛情をもって接してあげてください。
歴史
グレート・ピレニーズの祖先は、アジアに生息していたのが超大型犬のチベタン・マスティフと言われています。チベタン・マスティフは紀元前1800年~1000年頃にヨーロッパに持ち込まれ、フランス・スペインにまたがるピレネー山脈に辿り着きました。グレート・ピレニーズは長い間は、ピレネー山脈という限られた地域で繁殖を続けていたために、祖先犬の超大型犬な体を受け継いだと言われていました。やがてグレート・ピレニーズは、狼や他の捕食者から羊を守る牧羊犬として活躍していたそうです。グレート・ピレニーズの優秀な評判が広まって、17世紀には護衛犬としてフランスの宮廷に向かい入れました。国王ルイ14世やマリー・アントワネットが気に入って、フランスの王室犬にもなりました。捕食動物に減少によって護衛犬としての活躍の場が減り、一時は絶滅寸前までにグレート・ピレニーズの個体数も減少しました。絶滅の危機を恐れた愛犬家達によっては、わずかにピレニー山脈に残っていた良質な血筋のグレート・ピレニーズを基礎として、懸命に繁殖が行われました。1885年に世界的愛犬団体のイギリスケネルクラブに登録され、その後世界各国に広まって、ジャパンケネルクラブに1961年に登録されました。