性格
ダルメシアンの性格は、陽気で明るいです。しかしその反面は、警戒心が強くて、飼い主以外の人や犬には、気を許さないところがあります。飼い主と暮らす家族にはとてもフレンドリーなのですが、非常に活発なので、子供の相手をさせるときには、怪我をさせないように注意が必要となります。また、頑固な一面もあるので、見知らぬ人には神経質な面を見せることもあります。
特徴
平均的なダルメシアンのオスの体高は約53~66㎝で、メスの体高は約46~64㎝です。また体重はオスの場合は約15~32㎏で、メスは16~24㎏です。オスのダルメシアンよりメスのほうがひと回りも体格が大きいです。また体高と体長のバランスの比率はおよそ9:10と言われています。
歴史
ダルメシアンのルーツは謎が多い犬種として知られています。ジプシーと共に旅をしていた長い歴史があるので、欧州各地で存在が確認されているにもかかわらず、祖先は分かっていないのです。従って、正確な原産地は現状には明らかになっていません。ただし、名前の由来は、現在のクロアチアのダルマティア地方と言われています。ダルメシアンは番犬・狩猟犬・牧羊犬・軍用犬などの使役犬として暮らしてきました。イギリスではビクトリア王朝時代に、馬車に伴走する犬としても大いに重宝されていたと記されているのです。その後自動車の開発により活躍の場は減り、当時は消防車が馬を引いていたため、消防車に伴走して活躍は続きました。現在でもアメリカでは消防車のマスコットとして親しまれています。そんなダルメシアンが爆発的なブームとなったのが、1961年のディズニーアニメーション映画「101匹わんちゃん」が公開されて、一躍注目の的になりました。しかし、中には安易な気持ちで購入し飼育放棄をする飼い主が増えたという過去もあるのです。