※飼っていたうさぎがなくなった事のご報告を兼ねたエッセイとなっております。
辛い思いをする内容となっておりますので、苦手な方は無理をなさらないでください。
今までスノウちゃんを可愛がってくださりありがとうございました!
急なことですが、10月1日にスノウちゃんがお月様に帰っていきました。
呼吸が辛そうで、家族が撫でている間にお水を飲ませようとしたところで息をしなくなってしまいました。
家族が病院に電話を入れている間、私は心臓圧迫を続けていたのですが、三十分経った頃に休ませてあげることにしました。原因が思いあたる故に蘇生をさせるためというよりも、自分が事実を受け入れるまでに何かしていたかったのだと思います。
ちなみに二日後両手の親指が筋肉痛になりました。ピアノを弾いているので指圧にはそれなりに自信がありましたが、三十分続けて、親指だけを使ってという条件からか敵いませんでした。
それから三日間はふとスノウちゃんの姿を思い出すだけで涙がでてきて、何かをしていたほうが考えずに済み楽に過ごせました。ですが勿論思い出さないというわけにはいかず、ご飯の時間や寝る前の挨拶を、とスノウちゃんを思い出します。習慣はやや抜けてきましたが、それでもケージがあった場所は何度も見てしまいます。一週間以上経った今、寂しさはありますが辛くはならなくなりました。ケージがあった場所を見ると、遺骨を納めた壺とスノウちゃんの写真が置いてあります。今でも家族の間ではスノウちゃんの話をします。まだ家に居ると思うので、横になっているかもしれないとか、あの隙間に入りそうと、思いを馳せています。
なくなった原因には心当たりがあります。
過去の記事『脚が3本になったうさぎさん』で手術のご報告をして一か月以上が経ちました。こちらで見つかった肉腫というがんは、うさぎさんの中でも珍しい病気で、進行が遅いものでした。何か月もかけて進行する病気のはずですが、一、二か月で断脚の判断をしなければならない程スノウちゃんの場合は病の進行が速く、術後転移していないかの一か月後検診を待たずして食欲が落ち病院に行きました。レントゲン検査をした際には胃に異常が見つかり、それが肉腫の転移だったかの特定はできませんでしたが、今では胃全体に広がるものが脚にあったがんと同じものだったのだと解ります。
それから一週間強制給餌を続けて、口に持っていけば美味しそうに食べてくれていましたが、呼吸が速く、ずっと横になり排泄や給水以外に体を起こすことは無くなりました。レントゲンを撮ってからその一週間、きっと肺にまで転移をしていて、呼吸が辛かったのだと思います。別の考え方をすれば、病の進行が速かった為に辛い抗がん治療をすることも無く、体に負担が掛かる時間も短く済んだのかもしれません。
10年、またそれ以上長生きするペットのうさぎ。6歳でなくなるのは若い方でした。最期には看取ることができたのが幸いです。スノウちゃんの例がお医者さんや病院にとって後学になればいいなと思います。
これからも大好きなうさぎのコラムを考えていきます。
辛いご報告をしてしまいましたが、スノウちゃんを可愛がってくださりありがとうございました!
スノウちゃんはのんびり屋さんで他のうさぎに興味がない男の子なので、火葬の際に持たせたおやつをのんびり食べて、今頃他のうさぎさんに横取りされているかもしれません。