地球温暖化の原因
地球温暖化の原因は、温室効果ガスの増加です。温室効果ガスには、二酸化炭素やメタンなどがあり、温室効果ガスが地球を覆うことで太陽からの熱が閉じ込められ、地球の温度が上昇します。温室効果ガスは、石炭などの化石燃料を燃やした時や自動車の排気ガスなどから発生し、18世紀半ばの産業革命以降、人間が化石燃料を大量に使うようになり温室効果ガスが極端に増加し始めました。
地球温暖化の影響
地球の平均気温が上昇すると、北極などの氷河が融解し海面が上昇します。極端な例では太平洋の島国のツバルやキリバスは国土の平均海抜が低く水没の危機に瀕しています。また、熱波や強い台風、集中豪雨など異常気象が頻発することは日本に住んでいる我々もすでに経験しているところです。
EUの気象情報機関・コペルニクス気候変動サービスによると、過去12カ月の平均気温は産業革命前の平均気温から1.56度上昇しており、パリ協定の1.5度目標を日・月単位で上回ることが常態化しつつあります。
もしもさらに世界の平均気温が上昇すると、さらに海面が上昇し、降水パターンの大きな変化による乾燥化の進行、台風・ハリケーンなどの熱帯性低気圧による洪水や高潮の被害が心配されます。また、熱中症の他、以前は熱帯で見られたマラリアやデング熱などの感染症に感染するリスクも増加する可能性があると言われています。
このような気候変動と異常気象の増加は、飢餓と栄養不足も呼び込みます。漁業、農業、牧畜が破壊され、生産高が低下します。海の酸性化が進み、数十億の人々に食料を供給している海洋資源が危険にさらされます。海の酸性化とは大気中の二酸化炭素が増えることにより、解離した水素イオンが増加し、海洋が酸性化することです。水質が酸性に近づくと、サンゴや貝類をはじめとする魚介類の成長を妨害し海洋生態系の破壊につながります。
1988年には地球温暖化の警鐘を鳴らしていた科学者がいた
1988年にアメリカのジェームズ・ハンセンという科学者がアメリカの議会で地球温暖化について警鐘を鳴らしていることを筆者もこの稿をかいているときに知った次第で、当時は全く聞いたこともありませんでした。30年以上も前に地球の温暖化について指摘する人がいたのです。
地球温暖化への対策
最近になって、二酸化炭素の排出量を抑え、温暖化のスピードを抑えようという試みが行われています。例えば、節電をする、エコカーを普及させる、再生可能エネルギーを活用する、森林を増やすなどです。再生可能エネルギーとは、太陽光、風力、地熱、など自然界に存在するエネルギーで、枯渇することなく繰り返し利用できます。
その他、身近なものでは野菜をもっと多く食べて、肉や乳製品の摂取を減らすだけでも環境への影響を軽減できるそうです。筆者も家の電球をLED電球に変えたりしていて、少しでも良い状況で次の世代にバトンタッチできればと思っています。
地球温暖化で人類は滅亡するのか?
ところで、地球温暖化で人類が絶滅するようなことになるのでしょうか?
海水面が上昇し人間の居住できるスペースが大幅に減り、食料も減少して、世界の人口はかなり減るのですが、温暖化が理由で人類が絶滅することはない、と言うのが専門家の見方です。とはいえ、現在の二酸化炭素の排出量を劇的に減らさないと我々の後の世代が相当苦労するのは目に見えているそうです。我々の子供、孫の世代が苦労する事のないように二酸化炭素の排出量を減らしていきましょう。