性格
マンチカンを愛する人は、短足と言う特徴的な体格だけでなく、性格に対してもたくさんの魅力を感じています。1、人懐っこく甘えん坊
とても人懐っこくて甘えん坊なため、飼い主さんにベッタリくっつくのは日常茶飯事で、立っていれば足元に体を寄せて、座れば膝の上に乗ってきてくれます。初めて飼う方にもオススメです。オモチャなので一緒に遊んでもらうことが大好きなので、オモチャを持っているとハンティングポーズをとることもあります。
2、優しく社交的
社交的な性格から多頭飼いにも向いていると言われます。先住猫がいる家庭にもオススメの猫種です。マンチカンはほとんどの子が優しくて穏やかな性格をしているので、いたずらをしても強く叱らずに、根気強く優しく優しく言い聞かせる努力をすることによってよい関係が築けます。
3、好奇心旺盛で活発
様々なものに興味を持って、家中を冒険するのが好きなのです。おもちゃで遊んでいても物音がするとそちらに行ってしまうほど移り気なところがあるのですが、そこも可愛いポイントになります。ジャンプと木登りも得意なので、全身を使って走り回ります。遊ぶときは広い場所で遊んであげてください。
4、お留守番が得意
「甘えん坊な子だから家にいて寂しいのでは……?」と思われる方もいるかもしれませんが、マンチカンは賢くて聞き分けがいいと言われているため、お留守番は得意です。一人でも遊び、鳴き声は大きくなく、あまり鳴かないと言われているのです。
5、臆病な一面があり、気の強い子も
明るくて元気なマンチカンなのですが、用心深く臆病な面もあります。きつく叱ったり、脅かすようなことをやめさせるには、恐怖心を抱かせるだけなので止めることです。猫ちゃんにも個性があるため中には気の強い子もいるのです。「聞いていた性格と違う」と思ってしまいますが、最後まで愛情を持ちながら同居生活を送りましょう。
特徴
体高は16㎝~20㎝、体長は30㎝~40㎝、体重は3.0㎏~4.0㎏、毛色はすべてが公認
ほかの猫種には見られない短い足が特徴的です。短い足を一生懸命に使って歩く姿は、とても可愛いのです。目は少々つり上がったクルミ型で、子猫のうちはあどけなくて可愛らしく、成猫になると凛々しくかっこいい姿です。もう一つの特徴は毛色の豊富さではないでしょうか。様々な猫種と交配し、全てのカラー・パターンはもちろんのこと、毛の長さも長毛・短毛のどちらも認められているのです。他の猫種に比べれば小型になるのですが、ボディは筋肉質で活発に動くし、ジャンプ・木登りも他の猫同様にやります。足の長さは関わらずに、尻尾は体の長さと同じで、先端に向かうにつれて細くなります。マンチカンは後ろ足の二本足で立つ子もいるそうです。短いからこそ重心が安定するのです。概要で触れた通り、マンチカンの中では足が短いのは約3割です。足が長くても血統がマンチカンであれば「マンチカン」として登録されているのです。足が長くても短くても性格は変わらないので可愛がってあげましょう。
歴史
マンチカンの起源は諸説あるのですが、「足の短い猫」の発見は1940年代のイギリスのジョーンズ博士によるものが初めてだと言われたのです。その後、ロシアなどで「足の短い猫」の報告があったのですが、実態が解明されたのが1983年にアメリカ・ルイジアナ州で保護された短足の猫だそうです。ルイジアナ州で発見された猫がマンチカンの祖先だと言われたのです。研究の結果は、突然変異だと判明しました。突然変異は遺伝子によって生まれた猫種なため、繁殖する時は遺伝子疾患のリスクを減らせるよう短足以外の猫と異種交配が行われました。マンチカンがショーに登場始めると、短足による遺伝子疾患・健康面の不安を抱く人々と、短足の可愛らしさを賛美する人々で論争が起きました。その後、ショーでは猫種として確立できない「突然変異」と結論がつけられ、スタンダードが確立され、健康問題がないことを認められると、1995年に世界最大の猫の血統登録機関「TICA」に猫種の一つとして認定されたのです。名前の由来は「オズの魔法使い」に登場する「マンチキン(小さな人)」からきているのです。