こんにちは。イシムちゃんです。今回は来年、終戦80年の節目を迎えます。そこで唯一国内で起こった沖縄戦についてお話をしていきたいと思います。
沖縄戦とは
沖縄戦とは1945年、太平洋戦争末期1945年昭和20年にアメリカ軍(以後米軍)とイギリス軍(以後英軍)が主体となって連合軍と旧日本軍とが戦った戦いをいいます。連合軍側の作戦名は「アイスバーグ作戦」と呼ばれていて作戦名の由来は現在でもわかっていないらしく、琉球諸語では「ウチナー戦」と呼びます。
アメリカが沖縄攻めたが理由と犠牲者数
軍が日本本土を攻める為に前進基地として占領しようとしたのが理由であって、それに対して旧日本軍は敗色が高まるなか本土を守る為に米軍を沖縄に引き留め時間を稼ぐ所謂「持久戦」で抵抗しました。その結果沖縄県民9万4000人が戦火の犠牲になり、日米の軍人に至っては沖縄出身者の旧日本軍9万4136人のアメリカ兵1万2520人が犠牲になったとされます。その悲惨な地上戦は約90日間続きました。
ガマでの出来事
ガマとは沖縄の方言で「自然にできた横穴の洞窟」と呼び、旧日本軍の野戦病院として防空壕として使われていてそこでは多くの沖縄県民の人々が避難していました。その一方では米軍がガラスが溶けてしまう1200度以上の火炎放射器を使ってガマに放出し沖縄県民の尊い命を無情にも奪ったその場所は現在も残されています。
ガマでの出来事は沖縄を地獄という地獄を詰め込んだ出来事だったと感じるしかできません。「戦争」は人間を人間としての人格や心をも狂わせてしまう凄まじく恐ろしい人類が二度と犯してはならない。「永遠の戒め」なのだと心に染みました。
6月23日 沖縄戦終結
戦は牛島満司令官と長勇参謀長が自決をして旧日本軍の組織的な戦闘は昭和20年6月23日に終結しました。たったの約三か月間の間にこれ程までの尊い命が犠牲となった悲惨な出来事上に現代を生きる私たちの日常が成り立っていることを、もう二度とこのような出来事を繰り返さないために私たちはこの先この悲惨な出来事をどう感じ、どう思い、どう考え、そしてどの様に向き合って生きていくか現代を生きる私たちが使命を持って後世へと語り紡いでいかなければならないと感じています。
そして米軍統治の時代へ
沖縄戦が終結し米軍は沖縄の演習地や補給用地、倉庫群などの用地として、次々に集落と農地を強制的に接収をしていきました。特に現在の宜野湾市伊佐浜の田園地帯と伊江島では集落ごと破壊され、大規模な土地接収が行われました。住民はこれらの様子を「銃剣とブルドーザーによる土地接収」として例え、アメリカ軍の強権の代名詞となりまた、サンフランシスコ条約締結以降、軍政府は沖縄の本土復帰を唱える団体や運動を弾圧してさらに米軍兵による事件が相次ぎ、住民に反米感情が高まっていき沖縄県民とアメリカとの隔たりは益々深くなるばかりなのでした。それから時は流れに流れ2022年(令和4年)沖縄は本土復興50年の節目を迎えました。それでも尚「沖縄戦」は沖縄県民に消せない傷跡として記憶と心に刻み込ませているのだと感じてなりません。
沖縄返還
佐藤栄作内閣総理大臣が「沖縄の祖国復帰が実現しない限り日本の戦後はおわらない。」と発言し日米と交渉を続けた結果1952年5月15日(昭和47年)、沖縄県施政権がアメリカ合衆国から日本国に返還されました。これが沖縄本土復帰といい、沖縄県が27年間のアメリカ統治から開放されました。しかし、国と国の間で協定を通して返還されても現在の沖縄を見てみれば本質的な意味で沖縄は本土復帰を果たしたのだろうか?現在でもアメリカに縛られているのだと辺野古の基地移設問題や基地の騒音問題、米軍兵の沖縄県民に対する出来事を報道やネットで見たり読んだりすると本土復帰は名ばかりに思う私がいます。
慰霊の日80年を迎えるにあたって感じたこと
来年の6月23日で沖縄戦終結80年を迎えます。この出来事は遠い昔々の出来事ではなくて10年がたったの8回繰り返しただけで遠い昔の出来事とは思えず戦争は私の心の側に感じられています。そう強く思ったのは沖縄出身のバンドのMongol800が2015年に「people-peopie」というオリジナルアルバムの収録曲で「himeyuri~ひめゆりの詩~」のミュージックビデオの最後この言葉に私は涙が溢れるのが止まりませんでした。全文を書き起こしたいと思います。
平和と呼ぶにはまだ遠く、歴史にするにはまだ早い。
平和に礎 刻銘者名数
241,336人
国内 149,362人 県外77,402人 国外14,572人
沖縄戦などで亡くなられたすべての人々へ
追悼の意を表しそして平和を願い、
いまを生きる者たちが二度と同じ過ちを繰り返さないために。
たった70年前にこの島で起こった出来事を絶対に忘れない為に
この歌を捧ぐ。
終わりに
」
このコラムで戦争、平和、命について少しばかりでも考えるきっかけになりばと思っています。読んで頂いた方々どうもありがとうございました。イシムちゃんでした。