教職課程を履修し学ぶ中で、地域コーディネーターという存在が長年解決されないまま繰り返されている虐めの問題やこれからの社会においてますます増えるであろう孤独死、核家族化で失われた地域とのつながりや死の認識、多世代との交流がないことによる多様性の認識の欠如、ワーキングプアの負の連鎖、また女性の生き方(別意識やマウントの取り合いママ友虐めの解消)などの社会問題を考えるうえで非常に重要な役割を担えるのではないかと考えます。学校教育と生涯学習分野が手を組む必要性は調べてみるとよく目にし、知られていることと思います。
いじめの問題では保護者と学校職員との対話を増やすこと、またカウンセラーや医師、大学の研究員などの専門家が協力することにより問題行動の予防と問題の起こった後の迅速な対応が可能になり問題の芽が小さいうちに摘み取ることが出来ると思います。しかし、保護者側、教員側双方に互いへの不信感や恐れが内在しているのが現状だと聞きます。
また被害者はもちろん問題を起こした生徒が居場所を失うのではなく自らを見つめ安心と緊張感の中で変わっていける環境、周囲の態度が必要でしょう。
強者でもなく弱者でもなく凸と凹を補い合うことを学ぶには今の社会はあまりにも窮屈です。
最近の子供たちの傾向として耳にするのは、自分のアイデンティティーを重視し、今の自分を肯定的にとらえてくれる人としか仲間になろうとせず、変わることを攻撃や恐怖として捉える傾向にあることです。これは幼少期の体験が原因と考えられ、周囲が受け入れてくれなかったことが原因と考えられます。実際受け入れようとする大人は少ないのではないでしょうか。大人からしても無条件に受け入れられるようになるためには幼少期からの関わり合いが必要でしょう。子どもの成長にとって良いことをしても悪いことをしても居場所を失わない経験が必要と考えます。そのために地域コーディネーターの人と物とお金と場を繋ぐ役割はいじめをなくす上で非常に重要な役割だと言えるのではないでしょうか。
2011年の主張