背伸びして
完璧すぎる言葉より
小さくてもね
幸せな詞を
中学一年の私より
わたしを嫌っている人に
わたしが何を言っても
わたしは悪で
その正体が嫉妬であることを
ぼくは知っている
大学三年の私より
救いたいものがあったっけな
ホームレスさんに、飢えた異国の少女。学びを知らない少年、怯える動物たち。
彼らは全部自分の中にいるんだ。自分すら救えないのに世界ばかり見てた。
目の前のことを淡々とこなすことが出来るようになった日々、世界は遠のいた。
社会の歯車、先人はそう言ってたっけな
結局、特別でいたかっただけなのかもしれない。
子供のままに。
24の時、小説を書き始めて
歯車から抜け落ちた
マボロシが現実となって、現実は歪み
笑うセールスマンは本当に居るんだ。
願いを叶えてくれた。恐ろしいまでに。
物語は現実。
本を読むことが恐ろしくなった。
知りたくない見たくない感じたくない聞きたくない何が現実でマボロシか
流行、風潮には逆らう必要はないのかもしれない
現代人が本を読まなくなったけれど、それは正常な意識を保っているのに必要なことかもしれない
テレビゲームが悪だとされていた90年代あの時ゲームをしていた人たちは、瞬発力や短期記憶や早い情報処理能力を身につけられた。それは今の時代に必要なものだ。無駄な流行はない。
本を読まなくなったのも身を守るためかもしれない。
本には魔のものがいるから。知らなければ引きずり込まれることもない。
そんな気がする