今回はネイティブアメリカンフルートという笛についてまとめていきます。
・ネイティブアメリカンフルートって
ネイティブアメリカンフルートとは、読んで字のごとくアメリカ先住民族の笛のことです。
南米には有名なケーナがありますが、ケーナは尺八に似た構造を持つ楽器で、ネイティブアメリカンフルートはリコーダーに似ています。インディアンフルートやラブフルートとも呼ばれます。
求愛の際に笛を用いて恋を成就させた青年の話がネイティブアメリカンの伝説にあり、そこからラブフルートの名がついたようです。
・どんな楽器?
とても澄んだ癒し系の音色をしているネイティブアメリカンフルート。
リコーダーような縦笛で、指で穴を押さえて音の高低をコントロールして演奏します。
上から3番目の穴を塞ぐ革製のバントが巻いてあり、6つある穴のうち1つを塞いで演奏する「5穴式」という演奏法があり、その奏法だと簡単に演奏ができるようになっています。
以前、エチオピアの音楽をご紹介した時に、日本人にも馴染み深いヨナ抜き音階の5音音楽についてご紹介しましたが、このネイティブアメリカンフルートの5穴式では、日本でいうニロ抜き音階の5音音階で演奏しやすい仕組みです。
A管では「ラドレミソ」の音しか出ないようになっていて音階のうちの2番目と6番目の音を奏でないスケールで演奏します。
ちなみにヨナ抜き音階はメジャーペンタトニックスケールといい、ニロ抜きはマイナーペンタトニックスケールといいます。
日本やエチオピアのヨナ抜きとはまた違った、短調の響きの5音音楽を楽しむことができます。
そして、革製のバンドを外すことで、「6穴式」となり、より出せる音が増え表現の幅が広がります。
・どんな音?
ここで実際にネイティブアメリカンフルートの演奏を聴いてみましょう。
とてもきれいで澄んだ音ですよね。
構造が似ているだけあって、リコーダーの音にも似ているような気がします。
・まとめ
ネイティブアメリカンフルートは、アメリカ先住民族の笛で、澄んだ音色をしており、バンドで穴を塞ぐことで5音で演奏できるという特徴があります。
5音で演奏する奏法だと初心者に馴染みやすく手に取りやすい楽器のようです。
楽器をはじめたい人は、手に取ってみてはいかがでしょうか?