庭のブルーの紫陽花
近所の幼稚園のピンクの紫陽花
梅雨によく映える花
水を得た魚のよう
土によって七変化するという
酸性は青色
アルカリ性は赤色
昔、庭に咲いていた白色の紫陽花もあったけなあ
いつからかパタリと姿を消してしまった
あの頃はピアノも弾けて
勉強もそれなりにできて
めんこいと言われて
でも 変に賢くて……
ずるかったなあ、自分
白色の紫陽花とは対極的
腹黒かったと思う
人の気持ちが分からなくて
分かろうともしなくて
思いやりも欠けていて
それは 今も続いていて
紫陽花みたいに 綺麗に咲けなくても
紫陽花みたいに 強くなくても
もう少し 情のある人間くさい人間でありたい
もう少し 人のためにできることをしたい