秋夢

この詩は、妹との死別の気持ちや、抱えてきた感覚を表現しました。

体調や気分を害する可能性のある方は、ご注意ください。

秋夢

コスモスの花咲いた

あの子は きっと 穏やかに眠っているよ

夢にも出てきてくれないもの

冷凍保存されたように 

普段は なにも 感じないけれど

時々溶け出した感情は

20年が経とうとしても変わっていない

心の傷に酷く沁みる様な悲しみ

…そしてまた、感情は凍って

どことない空虚さ、

現実味のないふわふわとした感覚を持ちながら 

日常を生きている

時は止まったまま 

きっと 向き合えない

乗り越えられなくてもいいんだ

抱えたまま

もしかして、空にいるのかな?

…どこにもいないな…

コスモスの花咲いた

きっと安らかに眠っているよ


 この作品を作ったことで、私は、”未だ妹の死を受け入れられていない”ということに気付くことができました。
 そのことに気付けただけで、この長い年月の不思議な感覚に納得ができるような気がしました。
 そして、少しだけ前を向いてもいいのかな・・・というような気持ちを、罪悪感と共に感じています。

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ajimaro

花、生き物、音楽が好きです。感じたことやストーリーを、作品を通して表現できたらと思います。また、編み物など物づくりにも取り組んでいきたいです。

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