寂しくて仕方のない時
心折れそうな時
どうしようもなく孤独を感じる時
出窓のカーテンを見る
母が丈直しにずいぶん時間をかけてくれた
薄ピンクのカーテンと羽根模様のレース
無数の細々とした丈直しの縫い目
一針一針懸命に縫ってくれたのだろう
私にはとても出来ない苦手な裁縫
洗濯して枕カバーの縫い目がほつれる
次はボックスシーツカバー
次は洗濯ネット
ほつれる度に縫う
エコバッグもほつれる
ひたすら縫う
下手な針仕事
時間の割に出来が悪い
母なら丈夫にささっと縫ってくれるだろう
私から見れば裁縫名人
本人は大したことないと言う
大したことあるよ!
と言いたい
もう一度 小中学生になって
裁縫の授業を受けたい
真面目に受ければよかった
母の綺麗な縫い目を見る度
そう思うのであった