ドンドンドーン!!!
遠くから花火の音が聞こえる
窓からは何も見えない
音だけが凄まじい
隣にいるのは父、母、姉
隣にいるのは友達
隣にいるのはお付き合いしている人
今 隣にいるのは誰かしら?
浴衣を着て張り切っていたあの頃
おしゃれをして花火会場へ
蚊にさされても平気
その場の雰囲気に酔いしれる
一人になった今
一人じゃ花火を見に行く気になれなくて
誰かを誘う気にもなれなくて
今年はテレビで七夕花火祭を見る
意外にも楽しめる
日常から気持ちが離れていく
キラキラ輝く粒達にほっこりする
ああ いい時間だ
きちんと休んでいるつもりでも
疲れていたのだなあ
息抜きが出来ていなかった
どこかで無理をしていて
一週間に一日くらい
フリーな日があってもいい
不調気味なら尚更
煌めく花火を見ながら
その目がいつもより輝いている自分に
驚きつつ納得