父 母 姉 私
いつまでも一緒にいられると思っていた
同じ家に住んで
同じご飯を食べて
同じお風呂に入る
同じ布団で寝る
朝目覚めたら
父はもう仕事に行っていて
母が優しく「おはよう」と声を掛けてくれる
姉は慌ただしく学校へ出かけて
最後に私がランドセルを背負って家を出る
父は身を粉にして懸命に働いてくれた
母は家のことを何でもしてくれた
姉はいつも私のことを気にかけてくれた
父 母 姉 私
いつまでも一緒にいられると思っていた
月日は流れ
今は皆 別々の道を歩む
各々の幸せを掴むために
ひとりでも生きていけるように
自分で築いた家庭を守るために
天国から見守るために
形は変わっても
それは家族
あの空の向こうに
父 母 姉 私が
見える