3級自動車整備士の資格と仕事内容
3級自動車整備士は、中学や高校を卒業後すぐに整備工場で働く方や、独学で自動車整備士を目指す方がはじめに取る資格です。3級整備士の資格には4種類あります。
①3級自動車ガソリンエンジン整備士 ②3級自動車ジーゼルエンジン整備士 ③3級シャシ整備士
④3級2輪自動車整備士
3級自動車整備士が担当できるのはタイヤ交換やオイル交換など基礎的な業務がメイン。自動車整備士として活躍するには、3級自動車整備士の資格を取った後に2級自動車整備士の取得を目指すのがおすすめです。
2級自動車整備士の資格と仕事内容
2級自動車整備士は、自動車整備士の専門学校に通う方や3級自動車整備士の資格を持っている方が目指す資格。1~3級のなかで最も取得者数が多く、全国で働く自動車整備士のうち8割以上が2級自動車整備士の資格を持っています。
①2級自動車ガソリンエンジン整備 ②2級自動車ジーゼルエンジン整備士 ③2級シャシ整備士
④2級 二輪自動車整備士
2級自動車整備士の資格があれば、ほとんどの整備業務を担当できるようになります。
1級自動車整備士の資格と仕事内容
1級自動車整備士は、自動車整備士の資格の中で最もレベルが高い資格です。資格の種類は1級小型自動車整備士、1級大型自動車整備士、1級二輪自動車整備士と3つあります。1級大型自動車整備士と1級二輪自動車整備士の試験はこれまでに行われたことがないため、資格を持っている人はいません。このため、1級自動車整備士と言えば1級小型自動車整備士を指すのが一般的です。
①1級小型自動車整備士 ②1級大型自動車整備士 ③1級二輪自動車整備士
自動車整備士のなかで、1級自動車整備士の資格を持っている人は3%ほどとなっています。
*1級・2級・3級整備士以外の資格
自動車車体検査員 特殊整備士 ディーラー独自整備士資格
① 自動車車体検査員とは
車検の保安基準に関する適合性の検査や判断作業、関連の証明書類などを作成します。
自動車検査員教習の受講後に、修了試験に合格すれば資格取得できます。
二級整備士資格を保有していなければ、教習は受けられません。
② 特殊整備士とは
電気装置整備士、車体整備士、タイヤ整備士などがあります。
電気装置整備士は、電気自動車などの整備に役立てられる資格です。車体整備士は板金塗装系の業務で役立ちます。
車体整備士は板金塗装系の業務で役立ちます。
タイヤ整備士は、タイヤの点検や交換はもちろん、使用状況に応じたタイヤの選定やアドバイスを行う役割を担っている資格です。
ちなみに、特殊整備士だけでは車全体の整備はできません。
③ディーラー独自の整備資格
ディーラーが会社の中で設定している資格のこと。国家資格ではないものの、レベルが高い資格を取れば資格手当がついたり、昇格につながったりする可能性があります。
*ディーラー整備士資格の具体例
日産自動車 日産自動車が独自に設定している資格のこと。国家資格ではないものの、レベルが高い資格を取れば資格手当がついたり、昇格につながったりする可能性があります。
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