作者プロフィール
静海
小説を書くこととゲームで遊ぶことが趣味です。ファンタジーと悲恋と、人の姿をした人ではないものが好き。 ノベルゲームやイラスト、簡単な動画作成など色々やってきました。小説やゲームについての記事を書いていこうと思います。
作品一覧
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アダムはいなかった 「笑顔」1
揃ってキッチンに移動し、試しにスプーンを取り出す。プラスチックの持ち手部分は黄ばみ、かつてあっただろう印刷は見るも無...
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アダムはいなかった 「痕跡」7
「大正解。よく気付いたね、偉いよ」 「ですが……今更それについてどうこう言っても、証拠なんてどこにも残ってないん...
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アダムはいなかった 「痕跡」5
「んー、でもどうしようかなあ。イヴ本人の力が事実改変なのは僕が証人だよ、ついでに弱点も教えてあげよう。 ——ひとつ、他...
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アダムはいなかった 「痕跡」4
昨日あったことを話し終えると、サイラスは少し考えた後——「確かめたいことがある」と私の目を覗き込んだ。 「前か...
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アダムはいなかった 「痕跡」3
『……希空がまた頭抱えてますけど』 なんだかもう、こいつら本当に私の理解の範疇超えてるんだなあ……と遠い目にな...
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アダムはいなかった 「痕跡」2
「これに関しては、書かれている数が正確かどうかを確認する術がない。加えて、細かい管理は上層部がしているって話だし……も...
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アダムはいなかった 「痕跡」1
翌日。身支度を終え、私がリビングに顔を出した時にはもう、時計の針は十五時を指していた。 「……おはよう。気分は...
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アダムはいなかった 「過去」3
父は言う。いつかお前は、周りの者を守れるほど強くなれと。 母は言う。周りの痛みが分かる、優しい人間になってく...
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アダムはいなかった 「涙雨」
それから資料を手に、どうやって家に帰ったかあまり覚えていない。頬が濡れていない辺り、泣きはしなかったようだがひどく、...
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アダムはいなかった 「雑用」3
「……また採血ですか? 神は全滅したと聞きましたが、英雄様はまだ戦いたいんですね」 「違います。今までに、私以外...
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アダムはいなかった 「雑用」2
「遅い。俺は明日、撮影と来客対応で忙しいんだ。それにサイラスのことはどうした」 そんな私に雑用を命じたのはどこ...
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アダムはいなかった 「雑用」1
だが蓋を開けてみれば、与えられたそれらは「休憩室のゴミ箱を廊下に出しておけ」などの細々したもので。動き出したのは十五...