作者プロフィール
静海
小説を書くこととゲームで遊ぶことが趣味です。ファンタジーと悲恋と、人の姿をした人ではないものが好き。 ノベルゲームやイラスト、簡単な動画作成など色々やってきました。小説やゲームについての記事を書いていこうと思います。
作品一覧
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アダムはいなかった 「痕跡」6
「……まあ、ショックといえばショックですが。なんとなく、そんな気はしていました」 「そっか。よかった、これで『悲...
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アダムはいなかった 「報告」2
ロッカールームに身を潜め、緊張冷めやらぬ心臓を落ち着かせるために深呼吸する。埃を吸ってむせた。 (……セーフ、...
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アダムはいなかった 「報告」1
「……報告です。サイラスについての調査ですが、彼が情報をあまり吐かないため……思ったように進んでいません」 プ...
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アダムはいなかった 「睡眠」4
「……そうならないためにも、今から組織に行って色々模索しようと思う。ついてきてくれる?」 『嫌だって言っても聞か...
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アダムはいなかった 「睡眠」3
……アレクにそれを言われてしまうと、さすがに黙らざるを得ない。再びこぼれかけた「ごめん」を噛み殺して、私はタブレット...
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アダムはいなかった 「睡眠」2
きっちり髪を乾かして戻ったリビングでは、カウンターの上に置かれたアレクの姿しかなく。サイラスを目で探していれば、アレ...
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アダムはいなかった 「睡眠」1
「僕は謝らないからね」 帰るなり、さも「つーん」という効果音がぴったりの様子で、サイラスは私から顔をそむけた。...
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アダムはいなかった 「不死」5
は? 『うわ失礼だな、は? じゃねえだろは? じゃ!』 (言ったそばから! 今聞かないようにするって言っ...
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アダムはいなかった 「不死」4
……まさか。 『そう、そのまさか。オレがお前に追いかけられて、スラムまで逃げて殺されてる間にどうやら……誰も来...
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アダムはいなかった 「不死」3
『はあよかった、思いとどまってくれてどーも。少しは落ち着いたか?』 「……誰ですか」 『いやオレのこと殺し...
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アダムはいなかった 「不死」2
——果たしてそれから、どれほど走り続けただろう。 家が随分と端の方にあるから、反対側の端まで駆けて。誰もいな...
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アダムはいなかった 「不死」1
聞こえるはずもない雨の音が、ざあ、と耳の裏を這ったような気がした。 「だ、って……神は願いを叶えるだけの存在じ...