作者プロフィール
静海
小説を書くこととゲームで遊ぶことが趣味です。ファンタジーと悲恋と、人の姿をした人ではないものが好き。 ノベルゲームやイラスト、簡単な動画作成など色々やってきました。小説やゲームについての記事を書いていこうと思います。
作品一覧
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アダムはいなかった 「原罪」2
「私の母代わりだった神が、イヴという名だった以上。有名な神話を見るに、彼女にはもしかしたら、アダムと呼ばれる対の神がい...
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アダムはいなかった 「原罪」1
……ああ、そうか。記憶の海から浮上する、その刹那ふと思い出す。 今思えばそれが、「方舟」の正体なのだろう。イ...
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アダムはいなかった 「過去」2
「そういえば……希空、そろそろあなたがうちに来て一年になるね。何か欲しいものはある?」 腕の中の私を撫でながら...
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アダムはいなかった 「調査」5
「ねえ、サイラス」 だって、私もずっと寂しかった。散々警告はしたし、離れろとも告げた。それでも離れなかったのは...
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アダムはいなかった 「調査」4
「つまり。今君の腰にあるポーチだけど、その中にはまだ神が『いる』ってことだ」 ぎくり、とした。サイラスが現れた...
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アダムはいなかった 「調査」3
「ですが、それ以上のことは書かれていませんし聞かされてもいません。そのため『なぜイヴが太陽の核になっているのか』は不明...
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アダムはいなかった 「調査」2
「……では、知りたいことをいくつか挙げてくださると助かります。言っておきますが特例ですからね」 「うん、ありがと...
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アダムはいなかった 「調査」1
——我らが対立し、根絶やしにすべき「神」という存在は、いわゆる信仰の対象であるそれとは全くの別物である。 デ...
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アダムはいなかった 「崇拝」3
「……ジェイド様は、本当に素晴らしいお方だ……」 「あの若さでこのような人格者なんだ、邪悪な神に対して感謝などと...
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アダムはいなかった 「崇拝」2
昨日彼に見せた、「方舟」の立体ホログラムを再度展開する。昨日と同じように縦に割れたそれを、カメラを引くように少し遠ざ...
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アダムはいなかった 「崇拝」1
気だるいままに家を出て、サイラスを連れて組織への道を歩く。あまり人間界に馴染みがないと語ったサイラスは、さも楽しそう...
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アダムはいなかった 「日常」4
あの日のことは、今でもよく憶えている。当時の家に散らばった赤い砂も、ジェイドの表情が抜け落ちた顔も。いつまでも忘れら...