作者プロフィール
静海
小説を書くこととゲームで遊ぶことが趣味です。ファンタジーと悲恋と、人の姿をした人ではないものが好き。 ノベルゲームやイラスト、簡単な動画作成など色々やってきました。小説やゲームについての記事を書いていこうと思います。
作品一覧
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アダムはいなかった 「日常」3
「あれ、そこはスプーンとかじゃないんだ?」 「出身が、もっと東の方なので。さすがに外では人に合わせますが、ここは...
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アダムはいなかった 「日常」2
「それに銃だって返しただろう? 君自身、敵対している相手が部屋に忍び込んだ、なんてシチュエーションで、のうのうと寝てる...
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アダムはいなかった 「日常」1
「……また今日も、死ねなかったなあ」 呟いて、時計を見れば午前10時を過ぎたところで。重くぼやけた思考のまま、...
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アダムはいなかった 「過去」1
忘れることのできない、乾いた風が吹いている。 「初めまして、わたしはイヴ。あなた、わたしたちの娘にならない?」...
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アダムはいなかった 「使命」6
この神は、いったい何を考えているのだろう。わざわざ自分の命を引き合いに出してまで、叶えたい願いにしては軽すぎた気がす...
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アダムはいなかった 「使命」5
「頭とか打ってた、なんてことはないよね? 一応倒れる時、保護するようには動いたんだけど……」 「……そこまでして...
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アダムはいなかった 「使命」4
——「願い主」。それは私の前にいる、「神」という存在と根深い関係にある人間だ。 いつか聞いた話によれば、神と...
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アダムはいなかった 「使命」3
「こちらとしては、全員殺したとばかり思っていた神が新たに現れた、というだけで大パニックものだ。それを一定期間でこそあれ...
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アダムはいなかった 「使命」2
「どこから、来た」 「そりゃあ下の階から、チュンッとワープしてきたんだよ。それで君は……ジェイドっていうんだね。...
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アダムはいなかった 「使命」1
「先ほど、データベースにある最後の神を殺害することに成功しました。砂は、ここに」 少しだけ、声が震えるのを自覚...
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アダムはいなかった 「方舟」3
……窓ガラス越しの街並みが、音も立てずに遠くなる。ついでに目の焦点をずらし、鏡代わりに自分を見つめてみる。地味で華奢...
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アダムはいなかった 「方舟」2
空気にコーヒーの匂いが混じる。顔を上げれば、組織のロビーに立っていた。 途端、薄暗く静かだったスラムとは一転...