LSS #14-12

LATER SEQUELS SERIES #14

2025年5月  後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ  愛及屋烏

戦姫絶唱シンフォギア(2012)

戦姫絶唱シンフォギアG(2013)

戦姫絶唱シンフォギアGX(2015)

戦姫絶唱シンフォギアXD(2017~2024)

戦姫絶唱シンフォギアAXZ(2017)

戦姫絶唱シンフォギアXV(2019)

Continuation from last page. 14-11 https://no-value.jp/column/112463/

キャロル・マールス・ディーンハイム

CV.水瀬いのり

奇跡だと…?冗談じゃない。オレは奇跡の殺戮者だ‼︎」

来歴

自身の目的である万象黙示録完遂の鍵となる、聖遺物『魔剣ダインスレイフ』を持ち出し逃走した、廃棄物の一人エルフナインオートスコアラー達と共に追跡し、その最中に邂逅した立花響達が所属する『S.O.N.G.』に対して牙を剥いた稀代の錬金術師

そして、配下の四体の自動人形(オートスコアラー)とノイズのレシピを元に錬金術で量産された亜種ノイズ『アルカ・ノイズ』を以ってして、シンフォギア装者達のシンフォギアを破壊、その歌を奪っていった。                                                                                                                        だが、S.O.N.G.に保護され協力関係になったエルフナインにより、ダインスレイフを組み込み、修復・強化された新生シンフォギアを纏った装者達が発現させた、イグナイトモジュールの威力の前に敗北。

敗北後、キャロルは響達の目の前で自ら命を絶つ。                                                                                                      主を失い、残されたオートスコアラー達も引き続き彼女の命令に従いながらも、シンフォギア装者達の前に次々と敗北していった。

だが、この一連の敗北すらもキャロルの計画の内であった。                              呪いの魔剣で強化されたシンフォギアの奏でる歌(イグナイトモジュール)を敢えてその身で受ける事によって、計画に必要なダインスレイフの呪われた旋律を手に入れる為であった。

そして、バックアップされていた自身の想い出を最後の予備躯体へインストールして復活した彼女は、躯体への負荷を度外視した高速インストールと自決の記憶による拒絶反応による負担に苛まれながらも、自らの目的遂行の為に暗躍。

そして、チフォージュ・シャトー※1の完成に必要な「ヤントラ・サルヴァスパ」入手の為、聖遺物管理特区「深淵の竜宮」へ潜入。

結果として、肝心のヤントラ・サルヴァスパの確保には失敗。                                                                                      しかし、フロンティア事変で聖遺物を喰らうネフィリムの因子をその身に宿し、特区で封印されていたウェル博士をヤントラ・サルヴァスパの代替として、遂にチフォージュ・シャトーを起動。

同時に用済みとなったウェル博士をあっさり排除。                                             世界解剖へ乗り出し、それを阻止せんとする響達に刃を向ける。

彼女が掲げる万象黙示録は、処刑直前の父から託された「世界を知れ」という、人生の宿題に近い遺言を、父親の無念を晴らすという解釈を経て、長い時間の中でキャロルが歪ませたモノであり、錬金術の三大要素の内の2つである分解と解析を惑星規模で行う大規模錬成であった。

しかし、キャロル自身に計画完遂後の世界に興味はなく、あくまで世界の全てを解き明かし、チフォージュ・シャトーに記す事によって奇跡など無いと証明する事が彼女の目的であった。

だがマリア達と、自らが切り捨てた筈のウェル博士の反撃によって、シャトーは分解した世界を再構築するべく機能を変質させられ、それを止める為に自らの手でシャトーを破壊してしまう。

そして、シャトーが瓦礫と崩れる最中。                                                 イザークから託された命題の独自の回答をエルフナインから聞かされる。

命題解明の道が断たれた事に激情した彼女は、遂には自らの想い出の全てを焼却する捨て身の覚悟で碧の獅子機※2を錬成。自爆覚悟で全てを破壊し尽くそうとするも、己が決意と仲間達の想いを乗せた響の拳の前に敗北した。

獅子機の小さな太陽にも匹敵する爆発から響に逃れさせられたものの、行方を眩ました。

碧の獅子機を創り出した副作用で想い出のほとんどを失い、記憶障害となっていたが消えゆく自分の存在が何者なのかを確かめるべく感覚器官のリンクを頼りにエルフナインの下にたどり着く。

しかし、瀕死の重傷を負った彼女もまた消えゆく命であることを悟ると、自らの躯体をエルフナインへと明け渡し、その人格は消えたかに見えた。

※1 夜ごと悪徳に耽った忌城(ジル・ド・レの居城)の名を冠した巨大装置。                                    その建造背景、特に設計には他の錬金術師の関与が見られる。                                    様々な聖遺物や聖遺物由来となる異端技術のパッチワークにして、キャロル達の居城でもある。                                                      未だ建造途中であるが、あとは起動と稼働、制御に必要なトリガーパーツを組み込めば完成し、世界を解剖するワールドデストラクターとしての機能を発揮するという。

※2 キャロルの攻撃を逆用し、XDモードとなったシンフォギアに対応する為、パワーソースである「想い出」の殆どを戦闘力へと転換錬成し、ダウルダブラのファウストローブ(の鋼糸魔弦)にて練り上げた最終決戦形態。                                                                  だが、その代償にキャロルは記憶障害のリスクを背負う事となった。                                        緑色のライオンとは、錬金術において混沌段階の原物質の寓意であり、                                       そのライオンが火球(=太陽)を口より放つ事は、万物の究極的な完成、つまり<終焉>をもたらす行為を暗喩したものである。

キャラクター解説

欧州の深淵より来たりて、世界解剖計画「万象黙示録」を完遂するべく自動人形(オートスコアラー)を率いシンフォギア装者達に敵対する錬金術師。

「奇跡」という言葉に対して激しいまでの憎悪を向け、奇跡を殺すと豪語する。

3期敵勢力の首魁にして、最初から登場してる系のラスボス。                                       中の人の歌唱力も相まって、シンフォギアを圧倒する姿に説得力を与えている。

シンフォギアシステムの詳細やルナアタック、フロンティア事変の真相をも手中に納め、それすらも自らの計画に組み込むなど、策謀に長ける。

幼い少女そのものの見た目をしているが、その実態は錬金術の奥義にて精製したホムンクルス躯体にオリジナルのキャロル・マールス・ディーンハイムの記憶を転写・複製するというフィーネのリインカーネイションにも似た手法で数百年にも及ぶ長き時を生きており、膨大な時間を錬金術の統括・習得と、計画遂行の為の暗躍に費やしてきた。

錬金術によって四大元素(アリストテレス)をはじめとする様々なエネルギーを自在に使いこなすことができ、強大な戦闘能力をその幼い肢体に秘めている。

しかし、それを扱うには蓄えてきた「想い出」を償却し使い捨てのエネルギーと変換錬成する必要がある。

また、彼女が『自分』の乗り換えに用いるホムンクルス躯体は、完璧以上に完成した個体に限定され、それ以外の存在は廃棄物として労働力の他、生体実験用の献体として扱われる(エルフナインもその廃棄物の内の1人である)。

かつては天真爛漫を絵に描いた様な少女であったが、万象黙示録の計画を進める内に自らを「オレ」と称し、目的の為なら手段を選ばない冷徹さと、不慮の事態に激情して暴走してしまう、感情的な二面性の持ち主へと変貌を遂げていった。

かつて、父イザークの研鑽による功績を「奇跡」の一言で片付けられ、その挙句に流行り病の治療等で人々に尽くしていたにも関わらず、その力を恐れた人々により、父が異端者として火刑に処された過去を持つ。                    キャロルは、その過去自体を「消えてしまえばいい想い出」と悲観している。

その経緯もあり、目的の為に非情となる一方で、自分達の破壊で生まれた炎を前にかつての悲劇を想い出し涙を流す一面を持ち合わせる他、イザークと過ごしていた頃の彼女はよく笑い、「今日のごはんは私に任せて」と一人称は「私」であり口調も現在のような威圧的な男性口調ではなく、物腰柔らかな中性口調だった事から彼女にとって上記の件は彼女にとって、ターニングポイントだったと言えるだろう。

 ファウストローブ 殲琴・ダウルダブラ

ダウルダブラはアニメ『戦姫絶唱シンフォギアGX』に登場する聖遺物。                              所有者はキャロル・マールス・ディーンハイム。

由来はケルト神話に於けるダーナ神族の最高神ダグザが振るう金の竪琴。

他のシンフォギアを形成する聖遺物と同様に現存しているのは欠片のみであり、キャロルがこれを入手しファウストローブへと改造した。

なお、ファウストローブは錬金術によって、聖遺物をプロテクターに変換する、アプローチこそ違うがシンフォギアに近しい存在であり、通常は琴の形を成しているが、これを錬成する事によりプロテクターとして変換される。                        また、想い出の焼却を行う事で歌を用いずとも圧倒的な戦闘力を行使できる。逆に言えばシンフォギア同様、歌の力で出力を上げる機能は別途である、という事でもある。

GX劇中で起動した際は、幼女の姿であったキャロルの体を豊満な大人の女性の体に変えている。それまで、装者達から子供扱いされていた事が不服だったのか、わざわざ豊満になった部分を自分で持ち上げてアピールしている。                                                    (一部視聴者からは「何のつもりの当て擦り!?」と言う翼語録と「もどして」という切実な嘆きのコメントが多く見られた)

鋼糸魔弦によって爪弾かれる音色はキャロルの錬金術を増幅させるのみならず、弦を用いた柔軟な攻防を展開する事が可能となっており、弦による対象の切断や形状変化による戦技の応用の幅は広い。

特に想い出の殆どを焼却する事で錬成される碧の獅子機は、ダウルダブラの最終決戦形態であると言える。

更にはダインスレイフの呪われた旋律を用いて世界を壊す歌を口ずさむ事が可能であり、その出力はフロンティア事変終盤に於いて紡がれた、70億の絶唱すらも凌駕する。

この歌をチフォージュ・シャトーと共振させる事で、キャロルの最終目的である世界解剖に必要なエネルギーを生み出して、レイライン(霊脈)にアルカ・ノイズの分解能力を拡大させたエネルギー波を放出する。

実際に最終決戦時には一時的に世界各所にエネルギー波が及んだ。

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愛及屋烏

ゲーム好き、小説好き、アニメ好き、三役揃いの物書きの端くれ。 ピンチに陥っても、それはそれで気楽にやるタイプ。 ●好きな言葉:続編・クロスオーバー・オールスター・アンサーソング・データ引継ぎ ●好きなゲーム:DQ・軌跡&イース・スパロボ・ゼルダ・神宮寺・逆裁・ラチェクラ ●好きなサブカル:ロボ全般・特撮全般・少、青年誌系 ●好きなドラマ:科捜研・相棒・CSI・キャッスル・十津川警部・赤い霊柩車 ●利用ソシャゲ:へプバン・ギアスロススト・Dr.STバトクラ・シンフォギアXD・スパロボDD・うたわれLF・ギター少女・勇者の飯 ●経歴:宮城出身、30代、なろう出版経験有 ●現在:脳梗塞療養にともないリハビリ&失業中

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