LATER SEQUELS SERIES #14
2025年6月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
戦姫絶唱シンフォギア(2012)
戦姫絶唱シンフォギアG(2013)
戦姫絶唱シンフォギアGX(2015)
戦姫絶唱シンフォギアXD(2017~2024)
戦姫絶唱シンフォギアAXZ(2017)
戦姫絶唱シンフォギアXV(2019)
Continuation from last page. 14-18 https://no-value.jp/column/117634/
ノーブルレッド
『ノーブルレッド』は『戦姫絶唱シンフォギアXV』から登場した敵勢力。 ヴァネッサ、ミラアルク、エルザの3人組の女性。元ネタは、藤子不二雄の漫画『怪物くん』の主人公に仕えている従者3人組。
ドラキュラ→ミラアルク 狼男→エルザ フランケン→ヴァネッサ
更に、このノーブルレッドという名前自体は、本作の原案者である金子がかつて手掛けた、『ワイルドアームズ』シリーズに出てきた、種族の名称から来ていると思われる。
来歴
組織が崩壊したパヴァリア光明結社の残党で、3人共がそれぞれの成り行きで人体改造を受けた身である。
「ノーブルレッド」というグループ名は後述の「卑しき錆色」という蔑称の反発を込めて、自ら名乗ったものであり、結社内の正式なチームだった訳ではない。
改造人間は「完全なる命」を至上とする、錬金術的思想に合わないという理由により、彼女らは結社の中でも「卑しき錆色」と蔑まれており、凄惨な人体実験にさらされ続けていた。そんな中で3人は知り合い、同じ立場であるお互いの存在を支えとして生き延びてきた。
血中に有り、拒絶反応を抑えつつ、ヒトとヒト以外の部分を繋ぐ効果がある、 「パナケイア流体」を力の源としているが、時と共にこれが淀んで体を蝕む、という大きな弱点を三人共抱えている。力を使えばその分だけ淀みは加速する。
その為、生きる為には定期的な人工透析が必要不可欠であり、更にその血も140万人にひとりの稀血「Rhソイル式(Rh xxoyle_formula)」である必要がある。
三人での協働技「ダイダロスエンド※」を持つが、これも体の調子が悪い時には使えない欠点がある。
普通の人間よりは間違いなく強いのだが、結社で受けてきた扱いや単純な装者との戦力差もあって、自らを「弱く不完全」と位置付けており、一般人を巻き込む市街地を戦場に選ぶ等、汚い作戦や搦手を躊躇なく使用するという特徴があり、結果作中において誰にとっても取り返しのつかない大惨事を引き起こした。
逆に言えば、それ程までに人間に戻る事を望んでいると言えるが、その願望は理不尽な迫害や孤独からの解放を目指しているところを根底としており、それは復活したシェム・ハによって完全な怪物にされ――つまり人間に戻る望みを断たれてからも変わらなかった。
一方、そうなってからは自分達以外の人間達も、自分達と同じ「怪物」に変えてしまうという結論を導き出す等、自分達のエゴイズムに忠実な部分はより悪化してもいる。
※「迷宮には怪物がいる」という多くの人が長き時間に渡って積層してきた認識を元に、「怪物がいる場所こそが迷宮」と因果反転させる事で実現した哲学兵装にして、ダンジョンエディット機能。
自在に空間を切り貼りし、概念境界A(天井)・概念境界B(床)・概念境界C(壁)の組み合わせによって、何者であっても脱出不可能な、最大全長38万km超の迷宮を形成。顎と開いて、獲物を飲み込む。
しかし、その行使にあたり三人の消耗は激しく、10分を待たずして、縺れた迷宮は解けてしまい、捉えた獲物を解放してしまうという、あっけなく、単純な欠点がある。その欠点克服の為、ノーブルレッドの三人(主にエルザ)は、閉鎖空間内にエネルギーを送り込むという攻撃手段へと方針転換。 必殺の技「ダイダロスエンド」へと昇華させたのであった。
ヴァネッサ
CV.M・A・O
ノーブルレッドを束ねるリーダー。
フルネームはヴァネッサ・ディオダティ。褐色の肌でロングヘアが特徴。 香港出身で、父親がインド系イギリス人。
柔らかな口調で、部下達には優しい態度も見せる。 ミラアルクとエルザの2人の名前は「ちゃん」付けで呼ぶ。
少々の残念な部分もあるが、その裏には目的遂行の為の苛烈さや独善さも秘めており、仲間達の残虐な行為にも平然とし、自分達の目的の為に利用した人間でも用済みになれば即座に殺害しようとする等、エゴイスティックな面を見せる。
頭部は生身だが、首から下は自身が研究していたファウストローブの技術を利用した機械の体である。
元々、両親自体がパヴァリア光明結社のメンバーであった為、その流れで彼女も自然と結社に加わった。 若くして、結社の技術者として頭角を表すが、ファウストローブ開発中の不慮の事故によって身体の大部分を損壊してしまっており、損傷箇所を義体に置換する事で錬金サイボーグとして復活した。
しかし、サイボーグという在り方は「完全なる命」を至上とする錬金術的思想に反していた為、結社内での位階失墜という処分を下される事になる。 更に、その決定を下したのは彼女の両親であっただけでなく、人体実験用の検体にまで格下げされ痛みと屈辱に耐える日々を送ることになる。
ミラアルクとエルザとは、同じ環境を耐え抜いた同士であり、いつか共に生身の人間の身体に戻る事を夢見ている。
ワイヤー付きのロケットパンチ、胸部から発射するミサイル、コレダー展開からのイナズマキック等、往年のロボットアニメの武装が多く搭載されている。
ミラアルク
CV.愛美
「完全なる生命」という結社のスローガンに基づき、神話や伝説上の怪物の再現を目指して作り出された、実験体にしてヴァンパイアの失敗作。
本名はミラアルク・クランシュトウン。 元々はオーストリア・シュタイアーマルク州出身の少女。
旅行で訪れたスロバキアにて、会員制拷問倶楽部により拉致。 その後に結社の辺境支部に卸され、実験体として扱われた過去を持つ。
模倣元の吸血鬼と同じく、活動の為のエネルギーは血液によって賄われ、血液の供給が無いと活動が鈍くなる様子。(戦闘を避ければ消耗は抑えられるが、長期間血液を摂取しないと活動停止になるか死亡すると考えられる)。
その血液も、何でも良い訳ではなく、140万人に一人とされる「RHソイル式」の稀血である必要があり、彼女達を裏の実働員として利用し、後ろ盾になっている「とある組織」から提供してもらっている様である。
自ら『家族』と称する程、ヴァネッサとエルザに対する仲間意識は非常に強い。普段は露悪的に振る舞っているが、それは仲間の二人に極力手を汚させたくないという彼女なりの優しさである。
逆に言えば、仲間と認識しない相手にはどこまでも情を殺し、相対できる苛烈さを持ち合わせているとも言える。
口調は中性的で、語尾には「~ぜ」と付く。口癖は「あざまーす」。
エルフや吸血鬼の様に耳が長い事に加え、よく見ると手も普通の人間よりだいぶ大きい。爪は人体を切断できるほど鋭い。あと太い。
その出自故に並の人間を卓越した戦闘力を所有しており、蝙蝠型の翼を駆使した飛行能力による高い機動力と強化された膂力を武器として駆使する。
加えて、その双眸の『不浄なる視線(ステインドグランス)』に宿った、精神摩耗(マインドフレア)の輝きで攻め手搦め手双方を多彩に織り交ぜる。
『不浄なる視線』とは改造モデルであるヴァンパイアの能力の再現であり、相手の精神に強制干渉し、自己肯定感を引き下げる事で、命令を強制的に実行させるという恐ろしい能力。 術者以外でも「刻印、掌握」というコマンドワードによって精神コントロールが可能で、劇中で風鳴翼の精神を不安定にしていた要因である。
本来、使い勝手は余り良くないもので、訓練された強固な意志の持ち主には効かないという欠点があり、この為に翼の精神にあらかじめ揺さぶりをかける必要があった。実際、3話で立花響に使用した際は目眩まし程度にしかならなかった。
エルザ
CV.市ノ瀬加那
ヴァネッサ、ミラアルクと共に臨床実験体「卑しき錆色」と蔑まれてきた過去がある。だが、その忌み名を良しとしない、あすなろの心意気を持っている。
本名はエルザ・ベート。 フランス、ローゼル県の出身で近親者による暴行・監禁事件の被害者。
神経機能への増幅手術が施されており、反応速度の高速化や並列処理の複雑化を実現している。他の二人に比べると直接の戦闘能力は劣るが、それを補って余りある機知と機転による柔軟な対応力がある。
ミラアルクと共に、希少な血液が必要で定期的に輸血しないと生きていけない。
二人に比べ口調はきっちりとしており、語尾に「~であります」と付き、一人称は「わたくしめ」。口癖は元ネタ由来の「ガンス(了解)」。
小さめのスーツケースの様な物を常に持っている。
結社残党の中では最年少だが、聡明なしっかり者であり、残党達の小さな纏め役となっている。
それ故なのか、他の二人に比べると幾分か理性的で残虐な行為も少なかった。
常人を遥かに超えた速度や尾骶骨装着型のマニピュレーターデバイス『テール・アタッチメント』を使用して戦う。
そして、それらの使用に際する肉体への負荷を抑えるために複数の獣のDNA配列が後天的にインプラントされており、強化された肢体は野性みを帯びる。
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