古参オタクが斬る!3個人的創作論ー物語が必要とされるための価値とは?-

毎度皆様こんにちは。今回も私が考える創作についてのあれこれを考察していきたいと思います。

今回は「物語の価値とは何か?」です。

私も創作するにあたり「読んでもらうためにはどうしたらいいのか?」とか「数多の選択肢から選んでもらうためには何が必要なのか?」と悩む日々がありました。

その為に評価の高い人気作や自分が面白いと思った作品についてその要因を言語化したりと様々な試行錯誤を重ねたものです。

そしてその積み重ねにより私の中にひとつの仮説が生まれました。

「あって当然のモノや日常観、現実感の前提が違う世界での体験がができること」です。

用例をいくつか挙げていきましょう。

例えば電撃文庫の「とある魔術の禁書目録」。

日常的に異能や超能力がある日常、魔術による脅威が日常的に描かれてワクワクした読書体験ができます。

例えば同じく電撃文庫「魔法科高校の劣等生」。

魔法が日常要因として社会的にも認知されている世界での現実感はよりドラマチックな読書体験をもたらしてくれるものです。

このようにリアルにはありえない要素が当然のごとく存在する日常は「非現実」です。

しかしその作品世界内の人々はそれを当然として受け入れている事でリアルと地続きなりアリティが生まれ心地よい娯楽体験が生まれるモノだと私は考えます。

もうひとつ例を揚げましょう。

電撃文庫「ソードアートオンライン」。

「”お遊び”であったはずの現実ごっこが命がけのリアルに変貌する」という前提のパラダイムシフトは読者に圧倒的なリアリティで人間ドラマを見せてくれます。

これは「いつもの日常が非現実に塗り替えられる」という物語の価値そのものと言っていいモノだと私は考えるモノです。

今回はここまで。

皆様の娯楽体験がより良いものとなる一助となれば幸いです。

最後までのお付き合いありがとうございました!

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しなちー

アニメやライトノベルを1990年代から没頭している古参オタクです。 様々な作品から感じた事や個人的創作論、私なりの世界観を舞台としたショートストーリーなどを発信していきたいと思います! よろしくお願いします!

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