毎度皆様こんにちは。
今回は創作をしたなら誰でも通る悩み、そう「才能とは何か?」を考察していこうと思います。
しかしこの考えは私の独断と主観の観測範囲内での話になることをご了承ください。
では早速結論からいきましょう。「人を惹きつける才能とは?」
「”現実”を想像し可視化できる能力と感性」だと私は考えるモノです。
具体的には「こういう設定の世界であればこういうことが起きるだろう」という物語にリアリティを付与できる想像力です。
例題を見ていきましょう。
例えば小説投稿サイトの小説家になろう発の大人気作品である「転生したらスライムだった件」。
この異世界転生モノのパイオニアであるこの作品は「最弱の魔物であるスライムが気持ちいい程無双できる話って面白くないか?」という発想から始まっていると仮定しましょう。
ここまでは「誰でも思いつく」段階、皆似たようなアイデアを考えたことがあると思います。
では「転スラ」の作者は何が違ったのか?
そうここで「転スラ」の作者が生み出したモノ、それは「スライムが能力を取り込んで成長する」という要素だと私は考えます。
つまり「弱者は弱者のままである」という現実を「弱者は実は能力を得続けることで最強になれる存在だった」に塗り替えた事。
この「ゼロイチで現実を生み出す」、「現実の概念を塗り替える力」。
これぞ私の考える「人を惹きつける才能」です。
もうひとつ例を挙げます。
電撃文庫「ソードアートオンライン」。
ゲーム世界が舞台となった「ゲーム世界モノ」のパイオニア作品です。
この作品でも「好きな時に好きなだけ遊べる”お遊び”の世界」が「宿命や不条理から逃れることのできない厳しい”現実”の世界」に塗り替わっています。
このように前提の”現実”が根本から変わってしまうことで圧倒的なリアリティと人間ドラマが生まれて読者の胸を打つのだと私は考えました。
結論に戻りましょう。
私の考える「人を惹きつける才能」とは何か。
そう「現実を想像してそれを可視化する能力と感性」。
それに加えて「”現実”の意義を塗り替えることのできる能力」。
これらを使いこなし現実を「自分のオリジナル」にしてしまう能力こそ創作の世界における「才能」ではないか、と私は思うモノです。
今回はここまで。
最後までのお付き合いありがとうございました。