俳句作りに一歩踏み出す人のための作句法

はじめに

こんにちは、陽狩です。今回は、「自分も俳句を作ってみよう」と思っている方のために、俳句の作り方に関する書籍を紹介します。

おすすめ本

 今回紹介する書籍は、明治から昭和にかけて活躍した俳人、高浜虚子たかはまきょしによって書かれた『俳句の作りよう』です。130ページほどの薄い文庫本なのですが、初心者だけではなく、ある程度俳句を作っている人にもおすすめです。今回は俳句を初めて作るときの方法をこの文庫本から紹介します。

虚子が教える俳句作りの第一歩

 「俳句を作ってみたいけれど、どうやって作ればいいのだろう」と悩む人は少なからずいるのではないでしょうか。私もその一人です。そんな悩める人々に対し、虚子は次のように言います。

 何でもいいから十七字を並べてごらんなさい(中略)何でもかまわん十七字を二、三句並べてみて、その添削を他に請うということが、俳句を作る第一歩であります。(中略)「や」「かな」「けり」のうち一つを使ってごらんなさい、そうして左に一例として列記する四季のもののうち、どれか一つを詠んでごらんなさい。

高浜虚子『俳句の作りよう』7-8ページ

 このように虚子は、驚きや感動を表す「や」「かな」「けり」といった切れ字と「門松」「春雨」「秋の風」などの季語を使って、何でもいいから作ってみなさいと言います。例えば、最初の五文字に季語を置いて、あとは後ろの十二字を好きな言葉で埋めてみる、これで俳句の出来上がりです。実際に虚子が詠んだ句をいくつか紹介します。

 門松を三十日の夜に立てしかな

 春雨を吸ひ込む砂や浜屋敷

 時鳥鳴くといふ森の高さかな

 淋しさや引っ越せし家の秋の風

 高浜虚子『俳句の作りよう』9ー13ページ

 私も最初は俳句をどう作ればよいか悩んでいましたが、虚子のこの言葉に触れてからは、「これから自分でも作れそうだ」と思い、深く考えずに十七字を埋めてみることにしました。そうすると最初の不安はどこへやら、身の回りのものを十七字に当てはめることが楽しくなりました。

まとめ

 今回は高浜虚子の『俳句の作りよう』という書籍から、初めての人に向けた俳句の作り方を紹介しました。「俳句ってなんか難しそう」と思った方も、虚子の言うように、何でもいいから十七字を並べてみましょう。「上手に作れるだろうか」という考えは脇に置いて、とりあえず作ってみることが大切です。このコラムを読んで一人でも多くの方が俳句作りに一歩踏み出してくれたら嬉しいです。それではまた次回もよろしくお願いします。

本日の一句

口元へ徳利伸びる寒さかな  陽狩

参考文献

高浜虚子 『俳句の作りよう』 角川ソフィア文庫 2009年

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陽狩

陽狩(ようしゅ)と申します。俳句に関する記事などを書きます。俳句に少しでも興味を持ってもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。

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