毎日パトレイバー 視聴コラム #01

2026年4月   新作劇場版を前にYouTube企画の配信を観る   愛及屋烏

機動警察パトレイバー 初期OVA アーリーデイズ
劇場版第1作 機動警察パトレイバー the Movie
劇場版第2作 機動警察パトレイバー 2 the Movie
機動警察パトレイバー NEW OVA

毎日パトレイバー

機動警察パトレイバーシリーズ最新作の『機動警察パトレイバー EZY File 1』の劇場公開を記念して、YouTube バンダイナムコフィルムワークスチャンネルにて行われている、配信企画。

2026年3月15日(日)より毎日21:00にTVシリーズと劇場版3作目以外のパトレイバーシリーズを1日1本限定公開している。

ナレーション

ハイパーテクノロジーの急速な発展と共に、あらゆる分野に進出した汎用人間型産業機械“レイバー”。しかし、それはレイバー犯罪と呼ばれる新たな社会的脅威をも生み出す事になった。

続発するレイバー犯罪に、警視庁は本庁警備部内に特殊車両二課を創設して、                                                        これに対抗した。

通称、特車二課パトロールレイバー中隊、“パトレイバー”の誕生である。

アーリーデイズ 第01話 「第2小隊出動せよ!」

あらすじ・1

レイバーの急激な普及と共に、レイバー犯罪が激増した90年代後期。
この事態に対応すべく、新鋭レイバー<98式AVイングラム>を起用した、
新たな小隊が警視庁警備部(特科/特殊)車両二課に創設された。
これこそ、後藤喜一隊長率いる特車二課第2小隊である。
1998年4月、いよいよこの第2小隊の運営が開始される。
泉野明以下5人の巡査が、東京湾を臨む埋立地に設置された特殊車両二課に配属された。だが、同時に到着する筈だった新型レイバー<イングラム>がいつまで経っても到着しない。
移送途中の首都高速で、渋滞に捕まってしまったのだ。

感想/解説・1

新旧OVA、劇場版、TVアニメと合計で70話を越えるパトレイバーシリーズの栄光の第一話。
当然だが、世界観や組織の位置づけ等もしっかりと押さえている。
アーリーデイズの発売が1988年なので、何気に自分とは同級生。

東京、城南島の埋め立て地にぽつんとある特車二課。
そんな陸の孤島で、最新型パトロール・レイバー「AV-98 イングラム」の到着を待つ、榊班長と主任の斯波のシーンからスタート。
(背後には手持ち無沙汰な整備班員達)。

「警視庁のゴミ、おまけ、盲腸と蔑まれ」という、
斯波繁男しばしげお(CV.千葉繫)の嘆きの台詞で特車二課の警察内での扱いを表現。
アニメでは存在が当たり前過ぎて、つい忘れそうになるが、シゲさんはOVA版のオリジナルキャラクターとして生まれた存在である。
押井守監督が考案した、千葉氏が前提かつモデルのキャラなので、実写映画の時は本人が斯波を演じていた。

そんな千葉節全開で新型レイバー納入を喜ぶ斯波に対し、榊班長は自身を「機械馬鹿」「時代遅れのボルト&ナット・ガイ」と自嘲しつつ、新しい機械を真っ先に触りたいんだと吐露。うーん、職人。

そうしていると本庁の輸送車両で第2小隊の現場メンバーの男性陣が到着。
篠原遊馬しのはらあすま、山崎ひろみ、太田功おおたいさお進士幹泰しんしみきやすの四人。
イングラム一機に対して、操縦士(フォワード)・指揮車(バックアップ)・輸送車の三人でセットなので、最初期は明らかに人数が足りてない。
いや、後藤隊長も入れれば一応は六人で2セット分にはなる。
イングラムが三機納入されるので、そこを考えると足りない所の話じゃないが、実は三号機は予備機。
TV版では電子戦特化に改造されるが、これは三号機の宿命なのか。
その場合、砲戦仕様になる二号機を太田に割り振りたくはないが。
また、PSのゲームだと三号機担当が主人公チームとして割り当てられる。
(それでも増えるのは操縦士(主人公)と指揮の二人だけだが)

第1小隊はエリート寄りのベテラン揃いなのに新型三機を正規の警察教育を受けていない新人や問題警官を集めて新設した第2小隊に回す等、上層部の考えは割と謎めいている。

男性陣に遅れて、スクーターで到着した主人公・泉野明いずみのあ
野明という名前が割と珍しいので字面だと泉野明いずみのあきらと間違いそうになる。
後年、まさにそのままの名前のキャラを出すとは思わなかったが。
今回の毎日パトレイバーでは、TVシリーズは配信しないので、野明の着任シーンはこっちオンリーという事になる。
初期メンバーが揃い、担当が割り振られ、後は機体と諸々の合わせを……となるが、肝心の機体が首都高の渋滞で立ち往生。
どう考えても輸送に高速を使うのはよろしくないが、直近でレイバーの強奪が起きていたので、仕方がない話。
若干、お怒りの榊班長は外で到着耐久を開始。
結構な年なのにドカ弁を食べてる。
椅子やらパラソルやら用意され、お茶の給仕がある辺り、整備班から班長への崇拝はデカい。
手持ち無沙汰な隊員達は昼食を済ませたり、思い思いに過ごす。

そんな中、
リボルバーカノンの射撃訓練をしたいと言い出す太田(と付き合わされる進士)
整備班員→班長→後藤隊長の順に許可を貰おうとする。
この時は20mmと言ってるが、後発シリーズでは37mmになっている。

それでも口径がデカく、富士の演習場でしか使えないので却下。
(自衛隊の訓練で予定が一杯で、冬まで空きがない)
隊員が使用する事のあるショットガンに関しても、弾丸の支給を受けるには申請書が必要で、提出後一ヶ月はかかり審査も厳格で、年に一度の訓練時以外はまず通らないと後藤に言われてしまい、「そんなことではっ!! いざという時に任務を果たせませーん!!」と怒鳴る太田。

ここで後藤隊長の何気ない一言が真理を突く。

果たさにゃならん、常日頃は、高い弾を消費せず、
 実射訓練を可能な限り避け、一朝事あらば一撃必中…
 日本の兵隊とお巡りさんはそういうことになっとんの

至言である。まぁ、銃社会じゃない日本なんだから、それはそうよ。
それでも納得のいかない太田は「自分に銃を撃たせろ」と中毒者さながらに慟哭するが、進士によって隊長室から連れ出されてしまった。

一方、遊馬と野明は第1小隊の初代パトレイバーを見物。
土木作業用の改造機に過ぎない初代と新型の説明をする遊馬。やたらとレイバーに詳しい事から製造元の篠原重工の社長の倅である事まで発覚。

草刈りをサボりながら、父親に嵌められたという自分の就職の事情を話した序でに野明の志望動機を聞く遊馬。元々、パトレイバーの搭乗要員希望だった野明は、自分が乗る予定のイングラムにアルフォンスという愛称を決めていた。

その横で未だに銃を撃ちたがっている太田。
碌でもない職場からの逃亡を心に誓う遊馬と眼鏡のレンズを光らせながら、サクサクと草を刈る進士でAパート終了。

未だにイングラムは到着せず、第2小隊は草刈り後、そのまま夜勤に突入。
妻帯者の進士さんは、奥さんに電話。
遊馬がTVをザッピングしていると太田は歌番組で音量を上げるように言う。
(一応、アイドル好き設定がある)
そんな時、緊急通報。
隅田川河口付近で武装した所属不明のレイバーの移動が発見された。
その謎のレイバーは水上署の尋問を振り切り、警察のランチ(動力付きの船)を一撃で破壊して逃走。
第2小隊に出撃要請が下るが、肝心のイングラムは未到着。
そこで後藤隊長は首都高速上で機体を受領し、現場へと向かう事に。
進士と遊馬はそれぞれの指揮車で現場へと先行。
野明と太田は、ひろみちゃんが運転する第一小隊から拝借したトレーラーに乗りイングラムを受領するべく江戸橋へ。

首都高上で二機のイングラムが初デッキアップ。

お台場ガンダムよりは認知度は低いが、実物大イングラムのデッキアップも現実世界でもやったというのは浪漫である。

暴走していたのは、三脚型の山岳作業用レイバーの〈ぴっけるくん〉。
型式番号は『KV-98』。篠原重工が世に送り出した最初のレイバーなのだが、
テロリストに使われてしまっている。
自分が産まれた土地で捕り物をしたくない、私事全開の後藤の指示で上野公園へ暴走レイバーを誘導する事に。

太田の二号機が〈ぴっけるくん〉と接敵。誘導が目的なのを無視し、撃滅せんとリボルバーカノンを乱射する太田。結果、追跡していたパトカー隊ばかりが壊滅の被害を受け、肝心の〈ぴっけるくん〉は反撃で二号機の頭部を捥いでいった。

パトカーが全滅?――太田の頭がもげたっ!?

やだ!?

クソッ!殺人レイバーめ!!

 野明!あんな馬鹿でも、今日一日、仲間だった男だ。仇を討て!!

イヤだよ!そんなヤツとやり合いたくないよ!!!

激しく誤解を招く被害報告に腰が引ける野明。                                                      何とか〈ぴっけるくん〉のタイヤにリボルバーカノンをヒットさせるが、接近戦では力負け。そのまま組み合った状態でハーケンランチャーを食らい、一号機の右腕を吹き飛ばされてしまう。

この時、野明は「アルフォンスが丹下座膳たんげさぜんになっちゃったよぉ!」と謎の単語と共に嘆いているが、これは林不忘はやしふぼうこと長谷川海太郎による小説及び、その主人公の隻眼隻腕の剣士の事を指している。

〈ぴっけるくん〉は上野公園の国立博物館前でガス欠。だが後藤が要請していた第1小隊によって、既に周囲の包囲は完了していた。

進退窮まったテロリストはランチャーを博物館に向け、警察を脅迫するが後藤は「ハッタリだよ」と一蹴。警察は手が出せないと思ったテロリストは意気揚々と要求を告げるが、そこに野明の一号機が追いついた。

取れた右腕を使った野明のロケットパンチ(手動)で〈ぴっけるくん〉を撃破。

やっと特車二課に辿り着いたイングラムだったが、それぞれ首無し・片腕の初日からボロボロの状態だった。

「直り……ますよね?」

「直すけどね」

榊班長の圧を感じながら、頭を下げる野明。                                                   そんな修理の様子を眺める二人の隊長。南雲隊長は第1小隊にイングラムを配備した方が有用なのに、と上層部の采配に不満を漏らす。

「欲しいか。あれ、新型レイバー。」

「…欲しいわ。」

「あげない。」

なら何で聞いたのか。派生も多い、愉快なやり取りで第一話は終了。

to be next page. #02 https://no-value.jp/column/186850/

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愛及屋烏

ゲーム好き、小説好き、アニメ好き、三役揃いの物書きの端くれ。 ピンチに陥っても、それはそれで気楽にやるタイプ。 ●好きな言葉:続編・クロスオーバー・オールスター・アンサーソング・データ引継ぎ ●好きなゲーム:DQ・軌跡&イース・スパロボ・ゼルダ・神宮寺・逆裁・ラチェクラ ●好きなサブカル:ロボ全般・特撮全般・少、青年誌系 ●好きなドラマ:科捜研・相棒・CSI・キャッスル・十津川警部・赤い霊柩車 ●利用ソシャゲ:へプバン・ギアスロススト・Dr.STバトクラ・シンフォギアXD・スパロボDD・うたわれLF・ギター少女・勇者の飯 ●経歴:宮城出身、30代、なろう出版経験有 ●現在:脳梗塞療養にともないリハビリ&失業中

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