毎日パトレイバー 視聴コラム #02

2026年4月   新作劇場版を前にYouTube企画の配信を観る   愛及屋烏

機動警察パトレイバー 初期OVA アーリーデイズ
劇場版第1作 機動警察パトレイバー the Movie
劇場版第2作 機動警察パトレイバー 2 the Movie
機動警察パトレイバー NEW OVA

Continuation from last page. #01 https://no-value.jp/column/186555/

毎日パトレイバー

機動警察パトレイバーシリーズ最新作の『機動警察パトレイバー EZY File 1』の劇場公開を記念して、YouTube バンダイナムコフィルムワークスチャンネルにて行われている、配信企画。

2026年3月15日(日)より毎日21:00にTVシリーズと劇場版3作目以外のパトレイバーシリーズを1日1本限定公開している。

ナレーション

ハイパーテクノロジーの急速な発展と共に、あらゆる分野に進出した汎用人間型産業機械“レイバー”。しかし、それはレイバー犯罪と呼ばれる新たな社会的脅威をも生み出す事になった。

続発するレイバー犯罪に、警視庁は本庁警備部内に特殊車両二課を創設して、                                                        これに対抗した。

通称、特車二課パトロールレイバー中隊、“パトレイバー”の誕生である。

アーリーデイズ 第02話 「ロングショット」

あらすじ・2

非番にもかかわらず出勤を命じられた野明。
それはNY市警察から派遣されてくる美人警官、香貫花かぬかクランシーを出迎える為だった。

遊馬を伴い、横田基地へと向かう野明。
香貫花は二人にバビロン・プロジェクトの視察の為に来日するNY市長の生命がテロネットワークの支援を受けた、過激自然保護団体“海の家”に狙われている事を語った。

感想/解説・2

今日も今日とて事件発生。                                                   イングラムで出動だ……と思いきや、何やら普段とアルフォンスの様子が違う。

その背中には翼が――というか、そもそもの質感からして何か違う。                                          河森⇔大張ラインの照りがあってバリってる感じ。この年代だとダンガイオーの敵っぽい。

パワーブースターと固定翼を装備したとか、したり顔の隊長は言ってる。                                       班長とシゲさんが徹夜してどうにかなるレベルでは無いのよ。

トレーラー輸送の欠点を解消は兎も角、予見される空中犯罪に対抗する為とか、野明の具申を上層部が受け入れたとか、話は支離滅裂。                                                                            感動して涙ぐむ野明だが……。                                                                      何か仲間達、祝福の台詞に反して全員が悪い顔してるし。

実際にイングラムは飛翔出動するも、推力が足らずに墜落。                                              野明もベッドから墜落して起床。まぁ、夢オチよね。

空港へ向かうパトカーの車内で遊馬に夢の内容を話す野明。                                             今のレイバーを空に飛ばすには、後(技術的に)十年は必要だと遊馬は指摘し、夢の内容であるパワーブースターという古典的なロボアニメ要素に呆れるのだった。

二人が空港に向かっているのはNY市警からやって来る巡査部長を迎える為。                                     野明は非番だったのだが、フォワードとバックアップはセット運用という事で、無情にも叩き起こされてしまったようだ。

ハワイ出身の日系三世・香貫花かぬかクランシー。                                                     彼女がわざわざ特車二課に来るのは何故なのか?気軽に尋ねてくる野明に「俺に聞けば何でも分かると思ってない?」と文句を言う遊馬だったが、結局は自身の予想を口にする。

NY市長の東京訪問に関しての警備問題ではないか、と予想しつつ、米軍機で横田基地に来るという大慌てな動きに妙な予感がするという遊馬。

登場した香貫花が美人だったので、(嫌な予感とは別に)こういう予感もしていた、と喜ぶ遊馬。

第2小隊への自己紹介に際し、(無言の)期待に応えて香貫花は英語で言うのだが、それを喜ぶ歓声の中のガヤで「ヤンキーゴーホーム(シゲ)」とか「Remember Pearl Harbor!(進士)」とか(意味も分からず)叫んでる。                      同時に逆ベクトルの暴言使ってるからプラマイゼロとかじゃないのよ(笑)

中の人(千葉繫、二又一成)的にアドリブっぽい感じなのがまた。

その後、説明の為に香貫花が日本語で話し始める時も、第2小隊の面子がガヤガヤしているが南雲隊長がギロリ。

今日の午後に来日予定のNY市長がテロネットワークに狙われている情報が入ったという御無体な話。テロネットワーク=主義主張の違いは棚上げして協力し合うテロの互助会(進士談)

市長の来日の目的は姉妹都市である東京への表敬訪問とバビロン・プロジェクトの視察であり、過激自然保護団体“海の家”が今回のスポンサーである可能性が高いと考えられた。

感想を書いてると気付くんだが、公式の各話のあらすじが割と雑と言うか……。                                         香貫花が空港(横田基地)で遊馬と野明だけに説明したみたいになってるし、テロのスポンサー側なのは海の家の方だし……。

自然と出てきたバビロン・プロジェクト海の家という単語に関して、知らない遊馬は首を傾げる。太田に馬鹿にされるも進士が丁寧に説明してくれた。

第二話はパトレイバーの舞台設定の柱の一つであるバビロン・プロジェクトとは何ぞや?というのが主題。

要は住宅地やビルを作る敷地を確保する為の東京湾の干拓工事計画の事である。

まず、東京湾内に堤防を作り、その内側を陸地にする、という流れなのだが、                                    湾内の生態系に関しては軽視というか無視しているので、計画に反対・反発している過激な自然保護団体やテロリストからの攻撃を受けている、という状況。                                                                                その中でも最も過激なのが海の家である。

工事自体は開始しており、作業用レイバーが大量に用意・配備されており、それがレイバー犯罪の増加を招き、特車二課の誕生の遠因ともなっている。                                                                    (プロジェクトにより、都内のレイバーは87倍になった)

午後、市長の空港到着を前に香貫花を伴った第1小隊が空港内や滑走路を捜索。                                 だが、南雲と香貫花は敵の標的は翌日の昼食会だと予測。                                      その警護にはSP隊と第二機動隊、それに第2小隊が加わる事になっていた。

翌日。                                                                              都庁の来賓という事で交通規制を本庁の人員だけでやっている為に都内の各幹線道路は大渋滞。運転手達からは怒号の嵐。最初は怒るのも当然だ、と理解を示す太田だったが、自分自身が罵声を浴びせられると即座に応戦する辺り、愛される民主警察への道は遠そうである。

一方、都庁の近くで待機中の野明と遊馬は、のんびり食事。近辺は立ち入り禁止になっているので、太田達に比べればまだのんびりしていられた。食事を終え、トイレに立つ遊馬。呑気に見えるが、緊張の発露であると野明は見破っていた。

新宿中央公園の中、トイレに向かう途中、遊馬は一人の老婆に呼び止められる。                                         公園内に置かれている警視庁の車両が邪魔だから移動させろ、と言われるが……。無理なものは無理だと、老婆を邪険に扱い、遊馬はトイレに向かうが、その場に残された老婆は怪しく笑うのだった。

翌日、警備中に後藤隊長との愚痴の最中、警視庁が指揮車を用意していない事実を知る遊馬。

大慌てで新宿公園へ指揮車を走らせる遊馬だが、その後をイングラムで追う野明は立体交差道路に阻まれ、立ち往生してしまう。

上空を警備していた警察の飛行船の協力で強引に空を飛ぶイングラム。                                        何とか新宿中央公園に辿り着いた時、警察の指揮車は時限式のロケット弾発射機としての本性を現していた。

ロケット弾は発射直前、NY市長の乗ったヘリを引き返さす事は警察の敗北を意味する。爆発物処理班は別の場所にあったダミーの対応で離れてしまっている。野明にやらせる訳にいかない以上、遊馬が解体するしかない。

NY市警で同じものを扱った経験のある香貫花から警察無線で指示を受け、遊馬は一人で解体作業を始める。

しかし、切断すべき最後のコードは、赤か青。爆弾を作った人間にしか分からない二者択一。コードを間違えれば即発射、しかし放っておいても間もなく発射。耐えられぬ緊張に気絶しそうになりながら、遊馬は片方のコードに手を延ばす。

ーLong shot!ー

まさに切断しようとしたその瞬間、香貫花が到着。遊馬が手にしていたのとは逆のコードを切断し、事無きを得た。

後日。                                                                            遊馬は極度の緊張感による動悸が未だに治まらない。公園で遊馬が遭遇した老婆の正体が爆弾テロリスト“仕掛のイネ”であったと判明するが、太田は遊馬が普段から手配書を見ていれば気付けた筈と叱責する。

遊馬は警官を辞めると騒ぎ出すが、そこへ再び香貫花が現われた。                                            それも特車二課の制服を着用して。

なんと彼女は、研修のために第2小隊に残るというのだ。それを聞いて前言を撤回する遊馬。その変わり身の早さに、皆はただ呆れるばかりであった。

この旧OVA・アーリーデイズでは遊馬→香貫花への好意が見えない事もないが、他媒体・他シリーズの場合、特にそういう感じは無い。単純に美人が職場に居る事を喜んでも太田を御する女傑なので、早々にそういう意識は消えたようだ。

アーリーデイズ 第03話 「4億5千万年の罠

あらすじ・3

ある夜、東京湾岸の突堤で謎の事件が発生した。

停車していた自家用車が、尋常ならざる怪力を持つ何者かによって、                                          海中へと引きずり込まれたのだ。

水上署の松井刑事の要請を受けて、事件の捜査に協力する特車二課整備班の榊とシゲは、リモコン式の水中用レイバーを操縦し、東京湾近郊の海底調査を開始。しかし、その生物はいとも容易くレイバーを破壊、逃走してしまうのであった。

感想/解説・3

ふざけすぎというか濃縮特撮パロというか。                                                             逆に大真面目にやると廃棄物13号というか劇場版の三作目になるのだろう。

パロをスルーすれば、海洋(怪獣)ホラーのシリアス路線の立ち上がり。                                  運転手が戻ってきたら、停車していた車が消えてるとか、かなりそれっぽい。

一方、特車二課ではイングラムの為にシゲが(整備の間に)試作したライアットガンを海に向けて試射中。標的はバルタン星人型のブイ。                                                                                         警察の正式な装備ではないので、富士の演習場ではなく、二課でやってる模様。

圧巻の威力に太田やシゲは大喜びだが、後藤隊長と榊班長は危険だと言う意見で封印措置に。制作に四カ月と十六日分の自由時間を費やしたシゲは嘆くが榊班長は問答無用で却下。

そうしていると本庁の刑事課から連絡が。松井刑事初登場。

彼の話によると、バビロン・プロジェクト用の海底ケーブルが切断されたり、                               無人標識の消失が最近、相次いでいるらしい。                                             海上保安庁が調査の為に水中探査用レイバーを用意したが、それを遠隔操作するオペレーターを榊とシゲに頼みたいとの事。

松井刑事は埠頭で乗用車が海中に消えた件を操作していて、便乗する形になったそうだ。

榊達が松井刑事と話をしている一方、二人をパトカーで送ってきた遊馬と野明は署の前で待機中。待機の序でに地元の釣り人から海の異変を聞き込んでみたり。

そうしていると署の玄関先で何やら騒ぎが。                                                  片目眼帯の怪しげな男が署から追い返されている。

存在自体がパロディみたいなマッドサイエンティスト、平田博士の登場である。元ネタはゴジラに登場する、芹沢大助博士(演:平田明彦)だろう。                                                           眼帯と名前が中の人のまんま。                                                         ちなみにウルトラマンでは岩本博士をやっている人である。

帰りのアシとして待機していた野明と遊馬だったが、シゲと榊は署に残って作業に入る流れに。シゲが水中用レイバーの操縦をする事を羨ましがる野明だったが榊に見られながらの操縦と聞いてげんなり。

海中捜索パートが始まるが、露骨なBGMの所為で吹き出すのは確定的。                                    後はもうパロの味が濃すぎてスルーするのは無理な感じ。

そう時間もかけずに行方不明だった車両を発見するも、十メートル越えの何かによって、シゲが操る水中用レイバーは破壊されてしまう。

東京湾に未知の海中生物 作業用レイバーを一撃で破壊 怪獣

センセーショナルな文字が紙面を賑わす中、遊馬はイングラムでの怪獣との戦いを予言し、野明を脅かす。一方、大真面目にライアットガンの使用許可を貰いに行く太田。

ロボと怪獣とか良い時代になったと遊馬は喜ぶが、リアリストの香貫花は僻地や秘境なら兎も角、神秘の欠片もない東京湾に怪獣は居ないとバッサリ。

香貫花は件の生物は鯨だと言うが、シゲは鯨ではなかったと断言する。レイバーの性能から、それを一撃で破壊した相手は鯨では有り得ないと言うのである。                                                水中生物の存在を熱弁するシゲはドライアイスを大量に買い込み、何かを企んでいる様子。

一方、治安維持出動の前例になりかねないという理由から、今回の件は自衛隊に話を持っていく訳にも行かず、御鉢は特車二課に回ってきた。                                                      これが、特車二課(第2小隊)が何でも屋の様相を呈する最初のヤマかもしれない。

Bパートに入り、政府が水中生物の存在を暫定的に認める報をニュースが伝える。町の食堂でそのニュースを聞いた、野明、遊馬、香貫花。                                                            香貫花は未だに『鯨』説を唱えているが、遊馬と野明は怪獣モノなら後はマッドサイエンティストが登場すれば……と期待する。

その時、食堂に署の前で遭遇した平田博士が現れ、感極まった様子の遊馬。                                  (落ち込んだ様子の博士が、〆鯖定食とウインナー炒めをご飯大盛りで注文してるのもツッコミ所。食い過ぎなのよ)

平田博士の研究所で、今回の件の説明を受ける三人。                                               難解な用語に対し、香貫花が普通に知識として把握しているのが面白い。

博士の要約すると――あの怪生物は、隕石から採取したウィルスを強制的に進化させるという、平田博士が10年前に行った実験の成果だったという。                                                      (婚期を逃し、〆鯖定食を控えて実験に没頭したとか、そんな情報は要らんのよ)

しかも博士は自分の実験が恐ろしくなり、それを隅田川に廃棄してしまった。                                     それが今、産卵のために東京湾に戻ってきたに違いないと宣う。                                          捨てるんじゃないよ、迷惑な。

本格的な化け物退治に乗り出した第2小隊。                                                 イングラムの準備が進められる中、鯨が相手じゃないと分かった香貫花は自身の責任でライアットガンを使用する構え。東京湾に卵を産もうとする下品な怪獣は木っ端微塵にして魚の餌にしてやれと太田に発破をかける始末。やはり、香貫花の方が危険かも知れない。

怪獣殲滅の為に出撃する第2小隊+パロBGM。日本国旗と警察旗を振って激励する整備班員達。(特撮のノリに喜ぶ遊馬)そして、姿を消したシゲさん。                                                         移動経路の路肩では駅伝かマラソンの時の様に民衆が集まり、応援する姿も。

オブザーバーとして平田博士も呼ばれ、戦いの準備は整った。                                                 しかし、怪獣が現れるかと思った時、奴は海中に無数にある穴に潜り、その身を隠してしまった。そこから隅田川での徹夜の警戒体勢が続く事に。

警戒を続ける中、怪獣への有効な作戦を模索する第2小隊。

高圧電流作戦水中超音波作戦涙の説得作戦、と様々な作戦が提案されるが、怪獣への有効性以上に周辺環境へのデメリットが大きいとして却下され、打つ手が見つからない。

そんな時、小型船で海上に現れた、我らが斯波繁男。                                                 その手には『オキシジェン・デストロイヤー』※。                                             実際はただのドライアイス封入器だが。

※怪獣映画『ゴジラ』に登場した架空の装置。水中の酸素を一瞬にして破壊し、その水中に棲む生き物を窒息死させ、更には跡形もなく溶かし液化させてしまう「液体中酸素破壊剤」として、科学者の芹沢大助博士が酸素原子の研究の途上で発見し、完成させた薬品を兵器化した物。

完全なジョークグッズ&悪ノリに榊班長の雷が落ちる。しかし、叱られた拍子に封入器は海へ。結果的に怪獣を誘き出す事には成功するも、突然の事に警官隊は逃げ惑う。だが、第2小隊の面々だけは、呆然とその場に立ち尽くしてしまう。                                                                                                        あろう事か怪物の顔が、隊員の山崎ひろみと瓜二つだったのだ。

怪獣の元へと駆け出すひろみ。そして、怪獣と互いに見つめ合った。                                        この時、両者の瞳と瞳の間で何かが伝達された。                                          怪物は隅田川の遡上を諦め、深い海へと還って行った。

ひろみちゃんと怪獣の顔がソックリというオチは東宝の「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」のパロだろう。

良い意味で酷い回。視聴者側の特撮知識の有無でかなり味わいに違いがある。

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愛及屋烏

ゲーム好き、小説好き、アニメ好き、三役揃いの物書きの端くれ。 ピンチに陥っても、それはそれで気楽にやるタイプ。 ●好きな言葉:続編・クロスオーバー・オールスター・アンサーソング・データ引継ぎ ●好きなゲーム:DQ・軌跡&イース・スパロボ・ゼルダ・神宮寺・逆裁・ラチェクラ ●好きなサブカル:ロボ全般・特撮全般・少、青年誌系 ●好きなドラマ:科捜研・相棒・CSI・キャッスル・十津川警部・赤い霊柩車 ●利用ソシャゲ:へプバン・ギアスロススト・Dr.STバトクラ・シンフォギアXD・スパロボDD・うたわれLF・ギター少女・勇者の飯 ●経歴:宮城出身、30代、なろう出版経験有 ●現在:脳梗塞療養にともないリハビリ&失業中

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