ACT(アクセプト&コミットメント・セラピー)って何?
こんにちはkontakaです。みなさんはありのままの自分を受け入れられていますか?
ありのままの自分とはいったい何だろう?本当の自分とは?
私もその答えを求め続けている一人です。そこで面白いと思ったのがACTです。
ACTとは?
Acceptance=受け入れる
Commitment=行動を起こす
Therapy=治療法
の略で
①考えや気持ちを切り離しそのまま受け入れる(Acceptance)。
どうしようもないものをありのままに受け入れること。
②価値をはっきりさせて行動を起こすこと(Commitment)。自分の価値への方向へ行動を起こすこと。
うつ病や不安症など心の病気を持っている人に行う心理療法は数多くありますが、その中でもACTは認知行動療法という流れからきた新世代の認知行動療法で注目されています。
辛い気持ちや、嫌な考え、不安など心の中で起きていることを「私的出来事」とよびます。
それを無理に変えたり消したりしようとするのではなく、それらの辛い気持ちや嫌な考えに対する関わり方を変えていくことを目標とします。
ACTでは今までの辛い気持ちや嫌な考えを消すために今までどんなことを試してきたか確認します。
考えや気持ちを紛らわせようとしたり、避けたり、逆に考え込むなど、いろんな方法で嫌な考えや気持ちを忘れたり抑え込もうとするのが一般的ですが、しかしそれは一時的なその場しのぎに過ぎず、辛い気持ちや感情を完全に消すのは難しいのです。
あらゆる心理的苦痛の背後にある原因は2つあります。
①認知的フュージョン
自分の思考にとらわれてしまうこと。頭の中だけの世界で生きている状態。
②体験の回避
嫌な気持ちや思考を取り除こうとすること。
これに抗うのではなく、うまく迂回するのがACTの目的です。
思考や感情に抵抗せず受け入れること。
頭の中で起こる様々な出来事にとらわれることなく中立的な立場を維持すること。
そのためには6つの心理的な働きかけが重要になります。
①脱フュージョン
自分の思考、想像、記憶から一歩下がり、距離をとった位置から、評価を下すことなく観察すること。思考を切り離し、それにとらわれない状態にします。
②アクセプタンス
感情や思考を正当化したりするのではなく、許容すること。受け入れる場所(スペース)を作ること。心を開いて、思考と感情をあるがままにする余裕をつくります。
心の中の空間を広げるイメージ。自分の中に息を吹き込むイメージ。そうすることにより中立的な立場を維持できます。
③今、この瞬間との接触
「今この瞬間」に意識をさだめること。
意識を過去や未来にさまよわせるのではなく「いま、ここ」という瞬間に定め、身の回りで起きている出来事にはっきりと気付いている状態を指します。
今、この瞬間に目の前で体験している内容に意識を向け味わうこと。五感だけでなく頭の中にも及びます。
内面でわき起こることに判断を下さず、ただ気付き観察します。
ここまで3つの方法をご紹介しました。このままだと長くなりそうですね。
ここでいったん分けて次回のACT②で残り3つの方法をご紹介しますのでよろしくお願いいたします。