精神病院の閉鎖病棟に入院した経験から言えること

私は数年前に閉鎖病棟に入院しました。

一度は寛解した統合失調症でしたが、広汎性発達障害と診断をされて服薬を主治医の判断でやめたあとに

統合失調症の妄想が再燃して精神病院の閉鎖病棟に2週間入院していました。

本来、入院期間は3か月と言われましたが、私のごり押しの希望で途中から2週間にしてもらいました。

そんな短い期間でしたが、その時の経験を書こうと思います。

精神病院に入院する

入院前、不安感がかなり強くなって、外に出るのが怖くなったので通っている精神病院に飛び込みました。

夕方あたりだったと思います。来院している患者さんの診察が終わったあたりに飛び込んだので、私の当時の主治医がいました。

主治医は私の様子を見た後に看護師さんに注射の指示を出しました。

その時打った注射はジプレキサでした。

しかし、そのまま帰宅して後日、精神病院に行き、入院するために大きいバッグを持って行きました。日用品や服をバッグに詰めて。

外来の看護師さんは私の様子を察してか、すぐに主治医の診察に私を通し、主治医から入院しましょう、という事になりました。

普段だと2.3時間は待つのですが、5分と掛からなかった記憶があります。

入院してすぐに病室で寝る

やはり閉鎖病棟は患者を守るという意味においては患者に安心感を与えます。

私は、自宅では緊張感と不安感が強くて一睡もできませんでしたが、精神病院の閉鎖病棟に入院した後は服薬も効いてか、ちゃんと寝れました。

夜頃になって男性の看護師さんが来て私の腕に注射をしましたが、何回も失敗しました。私は緊張感からかあまり痛みを感じませんでした。あの時の注射は血液検査のための採血だと思います。

その後、疲れ果ててすぐまた寝ました。

後日、朝方に私の主治医が病室に来て私の様子を見にきた事を覚えています。何か主治医と会話した記憶がありますが、覚えていません。精神的に大変な状況だったのを覚えています。

体調が良くなり病棟を歩き回る

数日経って、元気になってきたのでベッドにいるのは夜に寝るためだけになりました。

やはり人間は暇になると人と会話するようで、私も暇そうな人を見つけては話しかけるようになりました。

閉鎖病棟内は元気な人はみんな病棟内をぶらぶらしています。

将棋を一人でしている少年がいたので一緒に将棋をしたり、いつも同じ椅子に座っている女性に話し掛けたり、精神科医を見つけては絡んだりしました。精神科医は相手をしてくれますが逃げる為の算段が見え隠れしました。姿勢が逃げる態勢というか・・・。忙しいのは分かるんですけどね。

もちろん閉鎖病棟なので症状が重い人は、自分のベッドでひたすら寝ている方もいました。

外に出られないのが嫌になって退院する

私は二週間で退院しました。

最初は安心感もあって治療に専念できる環境に感謝はしましたが、

自由がないのがほとほと嫌になって主治医に退院したいと言った結果、退院の許可が下りて退院する事になりました。

外出許可も下りなかった私でしたが、退院する為には両親の許可が必要で、即両親に電話して許可を貰い、主治医に両親から許可を貰ったことを伝えました。

土日は書類の関係で退院はさせられないとか言われたので、月曜日に退院しました。

よく主治医に退院したい、としつこく言っていたので主治医に「お薬飲んでください」とあしらわれた事を覚えています。

精神科医と看護師等が集まる朝の会議?みたいなのを私がいた病棟のスタッフルームの部屋でやっていたのですが

私は窓越しに主治医が会議が終わって、部屋から出るのを私は待ち構えていたのを覚えています。そのような事をやっていたので精神的に普通の事ではしない事をしていたのです。

そして、私の主治医を捕まえて、退院したいと言っていました。

普段はとても良い先生なのですが、私がしつこく何回も退院したいと言うのでげんなりした事だと思います。

まとめ

精神病院に入院した経験から言える事は、治療に専念できるという事です、しかし、私の状態・症状からは閉鎖病棟に自由がないと感じ始めて二週間で退院する事になりました。

外出許可が下りる人もいますが、私は外出許可が下りず、自由がないのが嫌になりました。

三食健康的な食事があり、ご飯の時が楽しみなのと、人と会話するのが楽しみでした。

閉鎖病棟は患者を守るという点では良いかと思います。

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仙台の人

図書館にある、まんがで読破シリーズを全て読みたいと考えています。

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